世界共通のデジタル通貨は実現するか――。基本的仕組みから他の仮想通貨との違い、国家によるデジタル通貨まで最新動向を徹底解説。

【電子書籍】リブラ 可能性、脅威、信認

定価:本体1,800円+税
発売日:2019年10月22日
ISBN:978-4-532-35846-4
並製/四六判/292ページ
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おすすめのポイント

世界共通のデジタル通貨は実現するのか――。

フェイスブックが推進する仮想通貨の仕組み、ポテンシャルを中心に、競合が予想される中国などの中央銀行によるデジタル通貨、途上国の取り組みなど最新の動きを網羅。先進国での反発をよそに、デジタル通貨導入の動きが続いている。

その背景には何があるのか。
さらに権力の集中を嫌うコミュニティからは、オープンリブラなど新たな動きも。

表面的な解説では見えてこなかったリブラと仮想通貨の世界を理解できる決定版。




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目次

  1. 第1章 リブラが目指すもの

    1 新しい通貨リブラ
      リブラの登場 / リブラのバリュー / リブラを鋳造する者 / 二つのコイン

    2 リブラを動かす仕掛け
      リブラのスピード / リブラのコンセンサス /フィナンシャル・インクルージョン

    3 仮想通貨とデジタル通貨
      貨幣と通貨 / 仮想通貨と電子マネー / リブラ仮想通貨の法的性質

    第2章 リブラはブロックチェーンなのか

    1 ブロックチェーンの分類
      自由参加型パブリックチェーン / 許可型パブリックチェーン / 許可型コンソーシアムチェーン

    2 リブラのブロックチェーン
      コンソーシアムチェーン / 歴史の二重化現象 / リーダー検証ノード / パブリックへの移行

    3 ブロックチェーンは必要か

    4 ブロックチェーン・エコノミー
      CODEのレイヤー(第Ⅰ層) / エコノミーのレイヤー(第Ⅱ層) / レギュレーションのレイヤー(第Ⅲ層) / インターブロックチェーン / オープンリブラの提案

    第3章 変容する貨幣社会

    1 カール大帝の銀塊とリブラ貨幣体系
      カール大帝 / リブラ貨幣体系 / 貨幣の3機能 / 貨幣基準の不変性 / 貨幣の3機能の分離

    2 リブラの登場と国家概念の変容
      国家のバーチャル化 / リアルの国家主権 / 国家の裏付け / 近くの領主、遠くの領主 / 都市の自由民 / 森の向こうに / 土離れの表明

    3 リブラの登場と通貨の信認
      仮想ECU(エキュ) / バスケットと法定通貨 / 通貨の信認

    4 皇朝十二銭の発行と変容
      政府債務としての和同開珎 / 名目価値と市場価値 / 模造銭と皇朝銭 / 価値交換機能の始まり

    5 輸入銭と通貨バスケット
      南宋からの輸入銭 / 模造銭か偽造銭か / バスケット通貨の元祖 / スケーリング問題

    6 統一通貨「元」と日本の圓

    第4章 ビットコイン、リブラ、CBDC

    1 貨幣性を説明する論拠
      貨幣国定説と貨幣自生説 / ビットコインを説明する論拠 /貨幣国定説と金属主義 / 中央銀行デジタル通貨の論拠 / リブラに貨幣性を認める論拠

    2 地域通貨、地方通貨、NGO通貨
      地域通貨は何を交換するのか / 現金に近い価値と遠い価値 / ソーシャルな出来事 / 地域通貨とブロックチェーン / リブラは地域通貨なのか / 地域通貨とリブラの共通性 / 公共地域通貨とデジタル法定通貨 / NGOが発行するコミュニティ通貨 / 地域通貨の互換性とNGO通貨

    3 中央銀行デジタル通貨
      CBDCの定義 / 日本銀行とデジタル通貨 / CBDCの価値保蔵機能 / マネーの二層構造 / 民間デジタル通貨の信用力 / マネーの一般受容性 / 決済のファイナリティ

    4 中国人民銀行のデジタル通貨
      中国人民銀行とリブラ / 中国人民銀行の姿勢 / 中国人民銀行の戦略 / 数字貨幣のプライバシー

    5 DCEPのポテンシャル
      60年代の古典カード / アップルペイはトークンか / アレクサはトルーパー / 主要プレイヤーたちの選択肢 / VRネイティブの世代

    6 ケニアのMペサ
      もう紙幣はいらない / Mペサのひろがり / 独占から寡占へ / モバイルマネーは競争なのか

    7 カンボジアが最先端になる日
      メコン川流域の発展 / 今そこにある危機 / トークン型の貨幣性 / 仮名性のコントロール / デジタル三権分立 / 金融エンジニアの育成 中央銀行の二つの使命 / 銀行間ブロックチェーン

    第5章 仮想通貨の仮名性、匿名性、実名性

    1 ブロックチェーンの仮名性
      現金の匿名性とデジタル化 / ブロックチェーンの仮名性

    2 コンジョイント分析
      プライバシーのパラドックス / ししおどし効果 / 人格中心からの距離

    3 誰にデータを委ねるのか
      仮想通貨のコンジョイント調査 / コンジョイント分析の結果 / デジタル通貨の可能性


    第6章 リブラ後の世界

    1 ドル化国とリブラ
      東京国際通貨法セミナー / ドル化国のリスク / ドル化に許可を要するか / ドル化国は紙幣を印刷できるか / ドル化国とラストリゾート / SDR(特別引出権)


    2 暗号資産という用語の外延
      「仮想通貨」から「暗号資産」へ / 暗号資産タスクフォース / FinCENとFATF

    3 プラットフォームの競争
      キャッシュレス決済 / 中国のキャッシュレス / デジタル通貨の競争

    4 通貨は仮想化するのか
      銀聯カードの夜明け / アリペイとウィーチャット / DCEPの供給源 / 中国市場への参入/ DCEPの拡張性 / カーニー総裁の演説 / 合成覇権通貨の強度 / 芝麻信用の五芒星 / ディストピアの時代

    あとがきに代えて――永世中立国とリブラ

著者・監修者プロフィール

岡田 仁志(おかだ ひとし)

国立情報学研究所准教授
1965年大阪府生まれ。東京大学法学部第一類(私法コース)、第二類(公法コース)卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程修了。同研究科博士後期課程中退。博士(国際公共政策)。同研究科個人金融サービス寄附講座助手を経て、2000年から国立情報学研究所助教授。2007年より現職。総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻准教授(併任)。専門は電子商取引や電子マネーなどのITサービスに対する消費者の受容行動と公共政策。
著書に、『電子マネーがわかる』(日経文庫)、『仮想通貨』(共著、東洋経済新報社)、『決定版ビットコイン&ブロックチェーン』(東洋経済新報社)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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