ポピュリズムを背景にトランプ政権の保護主義が強まるなかで、日本は成長と秩序形成のための通商戦略を作り上げられるか?

貿易国家のジレンマ
日本・アメリカとアジア太平洋秩序の構築

定価:本体3,800円+税
発売日:2019年10月17日
ISBN:978-4-532-35832-7
上製/四六判/424ページ
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おすすめのポイント

○安倍政権のもとで国内の反発を抑え、TPP締結に動いた日本、トランプ政権のもとで国内企業・産業保護を掲げ、自由貿易の旗を降ろした米国。通商戦略は、21世紀の国家の命運を左右する最も重要なイシューとなっています。

○通商政策には、一国の経済の繁栄と、国民すべてに便益をもたらすこととの矛盾、協定締結に向けて踏み出す決断と、競争力のない産業の救済・補助、秘密交渉は民主主義に反しないのかという反発など、厳しい国内の葛藤、政策目標の矛盾を克服しなければ成り立たない。他方で、日本が通商交渉でリーダーシップを発揮できるかどうかが、21世紀の世界秩序の行方を左右します。

○日本は、これらの厳しいジレンマをどう乗り越えようとしてきたのか、また、米国はTPP交渉にどう臨み、トランプ政権はどう路線を変えようとしているのか。中国が台頭するなかで、東アジアの行方を大きく左右する日米の通商政策に必要な要素は何か。日本は経済取引のルールや、アジア太平洋諸国の発展のための枠組みづくりをリードできるのか。

○本書はこのような関心から、21世紀の国の姿、東アジアの姿を決める政策の最前線に躍り出た通商戦略を考察するための新たな概念的な枠組みを提示します。貿易国家としての日米両国が直面するジレンマの構図を解き明かし、それらを乗り越える政治的リーダーシップの重要性を浮き彫りにする意欲作です。

○原著は2018年大平正芳記念賞を受賞。学術的にも優れた作品であることが裏づけられています。

目次

  1. 第1章 イントロダクション:21世紀の貿易国家

    第2章 競争力と指導力

    第3章 正当性Ⅰ:経済的繁栄の共有

    第4章 正当性Ⅱ:国家の規制主権

    第5章 正当性Ⅲ:「民主主義の赤字」論争

    第6章 批准プロセスにおける政治的実行可能性

    第7章 貿易ガバナンスのジレンマ:厄介なトレードオフの舵取り

    第8章 貿易国家日本の転換

    第9章 日本の貿易政策における決断力と包摂性のジレンマ

    第10章 日本の貿易政策における改革と補助金のジレンマ

    第11章 結論:新たなアジア太平洋経済秩序の構築

    エピローグ

著者・監修者プロフィール

ミレヤ・ソリース(みれや・そりーす)

米ブルッキングス研究所東アジアセンター所長、フィリップ・ナイト日本研究チェア。
メキシコ大学で学位、ハーバード大学(東アジア研究)でPh.D.取得。米国を代表する日米関係研究者のひとりで、今後の活躍が一段と期待される存在。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

浦田 秀次郎(うらた しゅうじろう)

早稲田大学教授

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

岡本 次郎(おかもと じろう)

下関市立大学教授

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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