日本やアジアの金融危機、経営破綻した銀行の事後処理、ATM銀行立ち上げ。 氏の55年にわたる激動の金融史は、人との出会いだった。

始まりは「子ども銀行」

安斎隆
定価:本体1,600円+税
発売日:2019年07月23日
ISBN:978-4-532-35824-2
上製/四六判/288ページ
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おすすめのポイント

★著者は激動の金融界に身を置いて55年。
本書では、歴代日本銀行総裁に仕えた著者が、世界の金融の流れと日本の金融界に起きた様々なことを述懐。
森永貞一郎総裁が国際通貨基金(IMF)やアジア開発銀行の総会出席には香港駐在した著者が随行。また金融政策を担当する調査役時代の上司は後の福井俊彦総裁。
第2次オイルショックでインフレ懸念が深まり公定歩合の引き上げがテーマとなり、前川春雄総裁が国会に参考人として呼ばれる。その際に随行し、目前でそのやり取りを体験した。その後の三重野康総裁時代など、それぞれの総裁とのやり取りが描かれている。

★バブルの予兆も早くから感じ、バブルの崩壊の渦中に身を置いた。アジア通貨危機、三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券と立て続けに破綻し、日本の金融危機が訪れる。日銀理事を退任する意向を福井俊彦総裁に伝えると、目の前に迫っている日本長期信用銀行の経営危機を担当する信用機構担当にと依頼される。この処理を担当すべく私心をすてて頭取に就任することになる。
自助努力だけでは困難と判断し、売却先を探し、決定となる。それらのことも記載されている。

★長銀の処理を終え頭取退任後、縁あってイトーヨーカ堂がATM銀行を新設する計画に誘われることになる。新銀行のアイワイバンク銀行誕生となり、社長就任。ビジネスが軌道に乗る見通しが厳しいながらも徐々に提携先銀行も増加する。社名を変えセブン銀行となり、10年後、東証に上場を果たす。後継者も決まり、一応の区切りとした著者からは、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏とコンビニATM事業の生みの親ともいえる鈴木敏文氏のことも語られている。

★一般外部に発表されていない原稿も収録。FRBのポール・ボルガー氏とのやり取りも描かれ、著者の人となりが垣間見える。

★新規に「教育が開く日本の未来」についてインタビューしたものを収録。

目次

  1.  Ⅰ 私の履歴書
    1 始まりは「子ども銀行」頭取

    2 日銀入行

    3 バブル、そして崩壊

    4 銀行新設への誘い

     Ⅱ 私の視点
    1 グローバル経済の中で

    2 故郷・両親

    3 愛犬

    4 読書との出合い

    5 経営の心得

    6 教育が開く日本の未来(インタビュー)

著者・監修者プロフィール

安斎 隆(あんざい たかし)

1941年生まれ。セブン銀行特別顧問。東洋大学理事長。1963年東北大学法学部卒、日本銀行入行。1974年香港駐在、88年総務局次長、経営管理局長を経て、94年日本銀行理事に就任。98年日本長期信用銀行頭取に就任し.経営破綻した事後処理に奔走。2001年アイワイバンク銀行(現・セブン銀行)代表取締役社長に。2018年からは現職。また2018年には東洋大学理事長に就任。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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