緩和継続政策は行き詰まり、経済・市場の混乱は避けられない。異次元緩和の早急な打ち切りを唱え、量的緩和政策の是非を改めて問う。

異次元緩和の終焉
金融緩和政策からの出口はあるのか

定価:本体1,800円+税
発売日:2017年10月17日
ISBN:978-4-532-35748-1
上製/四六判/264ページ
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おすすめのポイント

○異次元金融緩和が導入されてから、4年たった。2018年には黒田総裁の任期も来る。いまこそ、総括と展望が必要な時だ。日銀は、2016年9月に、「総括的な検証」を行っているが、とても十分とは言えない。

○異次元緩和は、日本経済のどこをどのように変えたのか? 基本的には、経済の基本を改善せず、国債市場を歪めただけの結果に終わった。日本銀行が意図したこと、意図の背後にある理論的な枠組みのどこに問題があったのか?そもそも目標や理論が間違っていたのではないか?

○このまま大量の国債購入が続くと、脱却はきわめて困難になる。なぜなら、金融市場の混乱などの問題解決がますます難しくなるからだ。また、仮に目標インフレ率が実現すると、日銀の財務上の問題、財政負担の増加などの問題が深刻になる。

○いま必要なのは、インフレ目標の達成にこだわることなく、できる限り早く異常な政策から脱却することだ。その際に起こりうる経済と市場の混乱を最小限にとどめるために、何が必要かを早急に検討すべきだ、と著者は説く。

目次

  1. 序 論 「金融政策の死」を「経済の死」につなげぬために

    第1章 効果なしと分かっていた量的緩和をなぜ繰り返したのか?

    第2章 弊害の大きいマイナス金利と長期金利操作

    第3章 評価(1)物価上昇率目標は達成できず

    第4章 評価(2)消費を増やさず、格差が拡大した

    第5章 世界は金融緩和政策からの脱却を目指す

    第6章 出口に立ちふさがる深刻な障害

    第7章 本当に必要なのは構造改革

著者・監修者プロフィール

野口 悠紀雄(のぐち ゆきお)

早稲田大学ビジネス・ファイナンスセンター顧問。一橋大学名誉教授。
1940年生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より現職。一橋大学名誉教授。専門はファイナンス理論、日本経済論。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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