なぜ金融危機は再来するのか、なぜ人間はそれを回避できないのか――。経済危機発生のメカニズムを歴史的アプローチで解明した名著が、リーマン・ショック、巨額詐欺のマドフ事件などの最新動向を踏まえて堂々復活。

熱狂、恐慌、崩壊(原著第6版)
金融危機の歴史

定価:本体3,600円+税
発売日:2014年09月22日
ISBN:978-4-532-35607-1
上製/四六判/560ページ
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おすすめのポイント

●歴史的名著が最新の事例を踏まえて復活
なぜ人類はマネーに翻弄され続けるのか。チューリップ・バブル、世界大恐慌など、世界を揺るがした金融危機の本質に迫ったキンドルバーガー氏の歴史的名著が、最新の事例を織り込んで復活しました。

本書の増補改訂に当たったのは、金融問題のエキスパートとして著名なロバート・Z・アリバー(シカゴ大学名誉教授)。サブプライム危機、リーマン・ショック、マドフ巨額詐欺事件、日本のバブル崩壊など直近の危機に関して増補を行い、章の構成も大幅に見直しました。

金融、歴史、資本主義に関心を持つ人にとって待望の書です。

目次

  1. 第1章 金融危機――繰り返されるテーマ
    熱狂と信用と書籍/政策への含意/本書の構成

    第2章 典型的危機の解剖
    歴史対経済学/モデル/国際的な伝播/モデルの有効性/現代におけるモデルの妥当性

    第3章 投機熱
    市場の合理性/個人の合理性、市場の不合理性/異変/投機の対象/国による投機気質の違い

    第4章 火に油――信用膨張
    通貨主義対銀行主義/債務の質/為替手形/証券化/コール・マネー/金為替本位制/信用の不安定性と大不況

    第5章 決定的段階――バブルが弾けるとき
    期待の変化/ベアー・スターンズ、ファニーメイ、フレディマックとリーマン・ブラザーズ/警告/金融の行き詰まり/行き詰まりの継続期間/危機の始まり/破綻と恐慌

    第6章 陶酔感と紙の資産
    チューリップ・バブル/株式市場と不動産市場/商品価格、資産価格、金融政策

    第7章 バーナード・マドフ――詐欺、不正、信用サイクル
    詐欺と不正の分類/一九九〇年代の詐欺と不正/サクラ、ダフ屋、窃盗犯/情報の盗用/詐欺と陶酔感/バブルと詐欺/高貴な賭博師/欲得づくのジャーナリズム/疑わしい行為/一九九〇年代、二〇〇〇年代の腐敗/銀行の誘惑

    第8章 国際的な伝染 一六一八~一九三〇年
    危機の責任配分/伝染の仕組み/貨幣変造者の横行した時代/南海泡沫とミシシッピ・バブル/一七六三~一八一九年/一八二五~九六年/一九〇七年/一九二九年の不況の世界的な拡散

    第9章 バブルの伝染――メキシコシティ、東京、バンコク、ニューヨーク、ロンドン、レイキャビク
    一九七〇年代におけるメキシコなどに対する銀行融資の急増/一九八〇年代の日本の資産価格バブル/東アジア経済の奇跡と新興国株式市場のバブル/ドットコム・ブームにおける根拠なき熱狂とアメリカの株価/世界的な不動産バブル/過剰なマネーと資産バブル

    第10章 政策対応――傍観、勧告、銀行休業
    金融改革――銀行規制と監督/傍観/道徳的勧告とその他のさまざまな対策/時間稼ぎ/完全営業停止と銀行休日/手形交換所が発行する証書/銀行の協力/一八二八年のアルザスの危機/一八五七年のハンブルクの危機/債務保証――ベアリング危機/預金保険/財務省証券/追記:幸運の女神

    第11章 国内の最後の貸し手
    最後の貸し手の起源/誰が最後の貸し手となるのか/誰に対して何を/いつ、そしてどれだけを

    第12章 国際的な最後の貸し手
    国際的な金融危機の歴史的考察/世界の金融センターとしてのロンドン対パリ/第一次世界大戦後の最後の貸し手/ブレトンウッズと国際金融取引/融資の条件/一九九四~一九九五年のメキシコ危機/一九九七年の東アジアの金融危機/アメリカとドル

    第13章 リーマン・ショック――避けられた恐慌
    アメリカの住宅価格バブル/「大き過ぎてつぶせない」――常套句のコストと呪縛/「大き過ぎてつぶせない」というモラルハザード

    第14章 歴史の教訓
    金融混乱の原因/信用バブルの第一の波/信用バブルの第二の波/信用バブルの第三の波/信用バブルの第四の波/データのなかのパターン/貨幣的ショックと金融市場構造のショックの影響/国際的な最後の貸し手がいれば、大きく違っていたのか?

    第15章 エピローグ 二〇一〇~二〇二〇年

    付録 金融危機の類型一覧表

著者・監修者プロフィール

チャールズ・P・キンドルバーガー(ちゃーるず・ぴー・きんどるばーがー)

1910年生まれ。1937年、コロンビア大学で学位取得。1948年からマサチューセッツ工科大学(MIT)に籍をおく。同大学名誉教授を経て、2003年没。 <主な著書>『国際経済学』(相原・緒田原・志田訳、評論社、1966)、『大不況下の世界』(石崎・木村訳、東京大学出版会、1982)、『経済大国興亡史』(中島訳、岩波書店、2002)など

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

R・Z・アリバー(あーるぜっと・ありばー)

シカゴ大学名誉教授。国際経済・国際金融を専門とし、為替変動や多国籍企業の行動などを精力的に論じている。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

高遠 裕子(たかとお ゆうこ)

翻訳者
おもな訳書にレヴィット他『レヴィット ミクロ経済学(基礎編・発展編)』、ゴードン『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』(共訳)、キンドルバーガー他『熱狂、恐慌、崩壊』、ターナー『債務、さもなくば悪魔』など。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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