デジタル革命や忍び寄る不況で先が見えない時代。日本企業が生き残るための戦略は? 世界で活躍する経営コンサルタントが解説。

日本企業 復活の戦略
先が読みにくい時代の5つの定石

定価:本体1,800円+税
発売日:2020年02月21日
ISBN:978-4-532-32329-5
並製/四六判/298ページ
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おすすめのポイント

ポテンシャルを最大限に発揮し、これから20年を勝ち残る!
世界有数のコンサルティング・ファームが、企業価値を飛躍的に向上させる経営を解説


日本企業はこの30年で、グローバル経済における存在感を大きく失った。1989年の世界の株式時価総額ランキングを見ると、トップ10社の7社を日本企業が占めていた。ところが、2019年にトップ10に入った日本企業は0社と、見る影もない。
日本企業の地位はなぜこれほどまでに低下してしまったのか。慢性的な高コスト体質、硬直的な組織体制、デジタル技術活用の遅れなど様々な原因が考えられるが、こういった原因の背景にある日本企業特有の構造的課題も大きそうだ。
1つ確かなことは、市場の競争環境やゲームのルールが大きく変化したにもかかわらず、日本企業はその変化をうまく捉えて企業価値創造に転化できていないということだ。

変化が加速し、経営者にとっては、ますます先が見通しにくい時代になった。世界的な景気後退もささやかれるこれからの20年に対して悲観論を展開することはたやすいが、我々の見方は異なる。
日本企業が変化に真正面から向き合い、不断の自己変革を通じてフルポテンシャル(企業価値最大化)を発揮するためには、これまでとは異なるやり方が必要になるだろう。ただし、経営者が変化を恐れず、むしろそれを好機と捉え、立ち向かっていく勇気とマインドセットがあれば、日本企業は復活の糸口をつかめるはずだ。
そして、先が読めない厳しい時代だからこそ、改めて定石にこだわる経営が重要になる。

本書をお読みいただければ、変化の激しい時代に経営者が結果を出すために本質的に重要なこと、強い信念を持って成し遂げるべきことが浮かび上がってくるはずだ。
――「はじめに」より

<先が読みにくい時代の5つの定石>
1 悲観シナリオを前提に、自前でコントロール可能なレバーを引き切ることから始める
2 中期的に自社の中核事業たりえるかを問い、必要なら外科手術を断行する
3 顧客体験を軸に、コモディティを脱して攻めに転ずる
4 緊張感のあるガバナンスで自らを律する
5 投資家を活用し、変革の内なる敵に立ち向かう

目次

  1. はじめに

    第1章 新たな「競争のルール」──日本企業はこれから何を常識として経営すべきか

    10年後の未来像──次の発展段階に移りつつある企業の姿
    何か大きな前提が、確実に変わりつつある
    近代における企業の歴史
    未来の企業は何が変わるのか
    未来のリーダーに求められる役割

    第2章 新時代の経営の「羅針盤」──日本企業が進むべき道

    「創業メンタリティ」──「官僚目線」から脱し、企業を強くするための方法
    創業メンタリティ
    複雑化、官僚化の罠
    「退屈な大企業」になることをどう避けるか
    創業メンタリティを活用した会社再生の方法
    マイクロバトル・システム(SM)
    大企業の創業メンタリティの成功例
    マイクロバトル・システム(SM)で尖りのある大企業になる
    マイクロバトルの5つの定義
    Win-Scale モデル
    どの企業でも取り組める第一ステップ

    第3章 日本企業復活のための「5つの定石」1
    悲観シナリオを前提に、自前でコントロール可能なレバーを引き切ることから始める


    「不況こそ好機」とする勝者の戦い
    景気後退は優勝劣敗を際立たせる
    勝ち残るための処方箋、3つのアクション
    景気後退期に成長した成功例
    日本企業の足を引っ張る呪縛
    日本企業特有の課題への処方箋
    コスト競争力のパワー──コストを制するものが高い株主価値を創造する
    株主はコスト競争力の高い企業を選好する
    コスト・リーダーが実践する5つのコスト原則
    不確実性の高い時代を生き抜くために──自動車業界に迫り来る嵐
    電気自動車と自律走行車がもたらす大打撃
    不確実性が高い時代にとるべき戦略

    第4章 日本企業復活のための「5つの定石」2
    中期的に自社の中核事業たりえるかを問い、必要なら外科手術を断行する


    売り手も買い手も両得となる事業売却
    事業売却に関する誤解の解消
    事業売却のシンプルな価値方程式
    事業売却を成功させる4つのステップ
    日本企業のM&A活用がより重要に
    日本企業による海外M&A──不都合な真実と成功への道
    空前の海外M&Aブーム
    積極的な買収に隠された不都合な真実
    日本企業が失敗する3つの理由
    4つの成功への道──M&A賢者からの学び
    グローバル展開のため避けて通れない

    第5章 日本企業復活のための「5つの定石」3
    顧客体験を軸に、コモディティを脱して攻めに転ずる


    「最高の顧客体験」で競争優位を築くNPS(R)活用
    なぜ今「顧客体験の構造改革」が重要なのか
    顧客体験の差別化は「言うは易く、行うは難し」
    COLUMN NPS(R)(ネット・プロモーター・スコア)とは
    顧客体験を「エピソード」の単位でデザインする
    競合他社と差別化すべきエピソードを特定する
    「デザイン思考」アプローチで顧客体験を再設計
    社内のプロセスやオペレーションを抜本的に見直す
    デジタル技術は顧客体験の改善とコストの低減を両立させる
    顧客の反応を待たずに先手を打つ
    持続的改善のための組織・権限・人材配置の刷新
    日本企業に共通して見られる課題
    持続的な顧客体験の改善に向けた提言

    第6章 日本企業復活のための「5つの定石」4
    緊張感のあるガバナンスで自らを律する


    日本企業の社外取締役とガバナンス
    企業価値を向上させる取締役会のあり方
    社外取締役と企業価値向上との関係
    社外取締役活用・運用に不可欠な6つの要素
    ガバナンスと執行のバランス
    創業魂を入れたガバナンス改革
    社内事情を優先する日本企業
    3Gキャピタルによるガバナンス改革の実践
    COLUMN 投資ファンドの収益改善手法

    第7章 日本企業復活のための「5つの定石」5
    投資家を活用し、変革の内なる敵に立ち向かう


    投資家を味方につけて企業を変革する
    創業100年超のカメラメーカー、ニコンの窮地
    ニコンが探し当てた意外な“救世主”
    運命を変えた投資家との対話
    経営のDNAをも書き換える構造改革プラン
    COLUMN IRマネジメントに関するグローバル企業51社のサーベイ結果

    第8章 デジタル革命──本質的な「競争力の強化」をどう実現するか

    デジタル革命時代を生き抜く企業経営
    間違いだらけのデジタル戦略
    業界はどこへ向かっているのか
    将来の自社の立ち位置/役割は何か
    明確な目標に向かい、柔軟に進んでいく
    顧客ニーズの急激な変化に対応する
    差別化につながる組織文化/組織能力ヘの昇華
    日本企業をどう変革するか
    AIは企業の姿をどう変えるか
    AI導入は企業に創業メンタリティを蘇らせる
    AIをフルポテンシャルで活用する方法
    AIがリーダー/組織のあり方を変える
    新たな目のつけどころを指し示す──人間のクリエイティビティをサポートするAI
    進化し続けるAIの先にある世界
    自動運転と電気自動車がもたらす未来
    業界の勢力を一変させる自動運転の衝撃
    当面の間はADASが市場成長を牽引
    サプライヤーにとってカギとなる技術領域
    ユーザーは何を求めているのか
    新たな市場形成に向けた2つの不確定要素
    サプライヤーが勝ち残っていくための4要件
    日系サプライヤーが勝ち残るための3つの追加要素
    現在の電気自動車奨励策は見当違い
    第9章 企業価値創造の先にある高み──SDGs
    SDGs――これからの優れた企業価値創出と事業サバイバルへの経営戦略
    SDGsが企業経営で不可欠な時代
    企業戦略にSDGsを組み入れ、実践するために
    日本におけるSDGsはどうあるべきか
    SDGsをミッションの中心に据える

    最も困難なこれからの20年で勝ち抜くために──あとがきにかえて──

著者・監修者プロフィール

ベイン・アンド・カンパニー(べいん・あんど・かんぱにー)

1973年米国ボストンで創設、現在世界33ヶ国に51拠点のネットワークを展開している世界有数の戦略コンサルティングファーム。クライアントとの共同プロジェクトを通じた結果主義へのこだわりをコンサルティングの信条としている。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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