戦争が起きてもアニメ…。かつて、こう揶揄されたテレビ局は、いかに話題の報道番組を制作したのか。知恵と工夫を凝らした奮闘記。
テレ東のつくり方
ISBN:978-4-532-26376-8
並製/新書判/248ページ
おすすめのポイント
『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』『未来世紀ジパング』……そして選挙報道の「池上無双」。テレビ東京が面白いのは、バラエティだけではない! 数々の話題をさらった報道番組に携わったプロデューサーが、自らの体験を通して、テレビ東京のユニークな番組作りの舞台裏を明かします。
お金も、人員も限られる中、どうすれば、巨大なライバルに立ち向かえるのか。スタッフたちは、常に頭をフル回転させて番組タイトル、企画の立て方、意外なキャスティング、さらには新聞の番組欄のコピーの一字一句に至るまで、工夫を凝らし続けます。
そのアイデアの源泉には、「他のやらない企画(コンセプト)こそ宝の山」「釜爺の法則で立ち向かう」「あえて〝苦手〟に手を出す」など、強い競合に直面した私たちビジネスパーソンにも大いに参考になる、勇気づけられるヒントがたくさんあります。
さらには、池上彰さん、村上龍さんなど、テレビ東京の報道番組とは切っても切れない方々の発想は、どこが素晴らしいのか、面白いのかなどのエピソードも満載。テレビはどう作られるのか、も楽しく読める1冊です。
目次
- 第1章 「番組を立ち上げる」ということ
第2章 逆境のテレ東・報道局
第3章 アイデアは、どこにでも転がる
第4章 あえて不得意に挑戦すると、いいことがある
第5章 なぜ番組はスランプになったのか
第6章 新番組CP、さあどうする!?
第7章 池上さんの伝える力、村上龍さんの想像力
第8章 「リンゴの裏側」をどう伝えるのか
エピローグ 逆境にこそ燃える、テレ東社員!
著者・監修者プロフィール
テレビ東京報道局報道番組センター チーフ・プロデューサー
1968年生まれ。中央大学法学部卒、91年テレビ東京入社。92年より報道局勤務、政治部で宮沢喜一首相、小沢一郎氏の番記者等を務め、97年北京支局長。2002年「ガイアの夜明け」ディレクター、09年同チーフ・プロデューサー(CP)、11年「未来世紀ジパング」CP、16年より現職で「カンブリア宮殿」CPを担当。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。