日本は貧困と格差が拡大、自殺が増加し、高ストレス社会。日本人は食の品質に厳しい等々―流布される通説の誤りを統計データ分析のプロが検証し、日本社会の隠された真実を解き明かす。

統計データが語る 日本人の大きな誤解

本川裕
定価:本体890円+税
発売日:2013年11月12日
ISBN:978-4-532-26223-5
並製/新書判/324ページ
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日本は貧困と格差が拡大、自殺が増加し、高ストレス社会。日本人は食の品質に厳しい等々―流布される通説の誤りを統計データ分析のプロが検証し、日本社会の隠された真実を解き明かす。

いわれなき自信喪失からの回復!本当の日本、どれだけ知っていますか?
格差や貧困の拡大、競争力の喪失、高ストレス化。これらの通説は誤りだ。統計データ分析のプロが解き明かす日本社会の隠された真実!!
著者は元有力シンクタンクのトップを務め、知る人ぞ知る「社会実情データ図録サイト」運営者。統計データに通暁し、日本社会の変化を捉える分析家です。

目次

  1. 第1章 日本は世界一「小さな政府」――意外な日本経済の実像
    1 身近に捉える経済規模――東京のGDPは韓国に匹敵。最小の鳥取はパラグアイと同規模
    2 日本の技術力は高まっている――「失われた20年」の間にも技術立国の地歩は高まった
      対欧米の技術力依存から逆依存への継続的な傾向
      対照的な技術動向――エレクトロニクスと自動車
      特許出願件数はTOKYOがシリコンバレーを凌駕
    3 経済格差は拡大したのか――小泉改革は格差を広げたのではなく縮めた
      格差が広がっているとされた根拠データ
      家計調査データは格差縮小を示している
      上位1%の金持ちが富を独占しているか
      生活必需品を買えない貧乏人が多いか
      統計データが示す経済格差の状況
    4 誤解されている政府の大きさ――日本は世界一「小さな政府」
      公務員数規模と財政規模から見た政府の大きさ
      日本の公務員の給与水準は恵まれているか
    5 無駄な公共事業が多いというのは本当か――異常な水準に縮小した公共事業
      日本の公共事業はどこまで増えて、どこまで減ったのか
      地方の公共事業が減り、国の公共事業が維持されている

    第2章 本当に仕事で多忙なのか――日本人の意外な生活実態
    1 日本はむしろ仕事のストレスの少ない国――データの表し方によって変わる仕事のストレスの大小
      日本は仕事のストレスの多い国?少ない国?
      「中ストレス型」と「両極分化型」
    2 日本人の労働な長くて辛い?――長時間労働を必ずしも辛いと感じていない日本人
      長時間労働が特徴となっている日本
      疲れを知らない日本人
    3 睡眠時間の減少は多忙のせい?――自由行動のため大きく減った睡眠時間、オシャレになった日本人女性
      「趣味・娯楽」や「身の回りの用事」の増大に伴う「睡眠」の減少
      日本の女性はどこまでキレイになるのか
    4 意外な自殺率の動き――自殺率は上昇したのではなく元来の水準に戻っただけ
      自殺は本当に増えているのか
      増加要因アプローチと減少要因アプローチ
      年齢別、男女別の自殺構造の大変貌
      なぜ男ばかりが自殺するようになったか
      日本人の自殺率は高いが「うつ」状態は多くない
      本章をまとめると

    第3章 日本人は食べ過ぎではない――食と健康をめぐる誤解
    1 日本人は食べ過ぎなのか――バランスのとれた日本型食生活
      比較的少ない日本人の摂取カロリーはバブル期以降低減傾向
      日本型食生活の基本をつくったのは米食
    2 日本人は寿司が好き?――寿司好きは日本人だけではない
      地域で異なる寿司好きの程度
      曲折を経てきた「すし」の歴史
      回転寿司の影響
      日本食による世界への貢献
    3 日本人は食品の品質に厳しい?――案外、食の安全に無頓着な日本人
    4 日本の医療費は高い?――現実にはコストパフォーマンスのきわめて高い日本の医療5 ダイエットはそんなに必要?――世界の中でも痩せている日本人

    第4章 日本はいまだに儒教国――日本人の価値観と幸福度
    1 控えめであいまいなのは日本人の弱点か?――はっきりさせない見方には強みも
      あなたは自分の父親を超えられたか
      謙虚過ぎる日本人
      神は存在するか?
      あいまいな日本人(中間的回答の多さ)
    2 日本人の倫理的態度の特徴――死に対するもともとの許容度の高さ
      同性愛への許容度が高くなった日本人
      倫理的態度の国際比較
      日本人の独特な死生観
    3 熱血先生だから言うことを聞く?――教育現場に残る儒教の影
    4 女は女に生まれたい――「おとこ社会」の虚妄に囚われてるのは男だけ
      生まれ変わるとすれば男?女?
      他にも目立つ男女の逆転現象
      日本の幸福度の男女格差は他の東アジア諸国と同様に大きい

    第5章 なぜ誤解が広がるのか――統計データの正しい使い方
    1 データの誤用や欠落が誤解を生む――誤解が広がる技術的な要因
      データの誤用が誤解を生む
      統計学上の知識があった方が誤用を避けやすいケース
      データの不在や見落とし・無視が誤解を温存する
    2 思い込み自体が誤解を生む――誤解が広がる心理的・社会的な要因
      他殺の半減に誰も注目しないわけは?
      常に悪化していると意識されがちな景気
      思い込みや畏れによる誤解
      なぜ公表されるデータの偏りから誤解が生じるのか

    エピローグ
      真実は役に立つか
      不都合な真実は明かすべきなのか?

著者・監修者プロフィール

本川 裕(ほんかわ ゆたか)

統計データ分析家
1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。国民経済研究協会常務理事研究部長、立教大学兼任講師を経て、アルファ社会科学㈱主席研究員。ネット上の統計グラフ・サイト「社会実情データ図録」を主宰。
主な著作:『統計データはおもしろい!』(2010年)『統計データはためになる!』(2012年)(いずれも技術評論社)『統計データが語る日本人の大きな誤解』(日経プレミア、2013年)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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