政権交代を契機に環境が好転換しつつある日本経済。だが油断してはならない。新たな成長源をどこに求めるべきかは、依然として明確ではないのだ! 第一級の経営学者が、日本企業が挑むべき6つの突破口を明示する。

日本企業は何で食っていくのか

定価:本体890円+税
発売日:2013年05月28日
ISBN:978-4-532-26202-0
並製/新書判/264ページ
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政権交代を契機に環境が好転換しつつある日本経済。だが油断してはならない。新たな成長源をどこに求めるべきかは、依然として明確ではないのだ! 第一級の経営学者が、日本企業が挑むべき6つの突破口を明示する。

多くの企業から絶大な信頼を得る著者の久々の書き下ろし。日本企業が今後攻めるべき分野を明らかにし、言い尽くされた議論を超える新たな発想が満載です。

目次

  1. 第1章 第三の敗戦
    歴史の転換点/リーマンショックの最大の被害者は、日本
    そして東日本大震災、欧州金融危機、超円高/その上、電力危機と財政危機
    第三の敗戦/四〇年ぶりの危機/もう一度、離れ業を繰り出せるか

    第2章 失われた四半世紀
    六年周期で危機が日本を襲う/次第に悪くなる、日本の危機対応
    世界に取り残された日本?/日本の円だけが高くなった
    輸出と財政が主導、しかし低成長/変わる輸出先、変わらぬ輸出産業
    就業構造と経済のサービス化/製造業の生み出す付加価値は増えていない
    労働生産性の高い産業へシフト/富士山の国から八ケ岳の国へ―雇用シェアの動き

    第3章 電力生産性が産業構造を決める
    第三の敗戦がプッシュする、産業構造の変化/電力生産性というキーワード
    マクロの電力生産性/産業別の電力生産性/オイルショックに学ぶ
    時代が電力生産性を要求している/電力生産性の国際比較
    電力生産性の高い産業構造とは/人間万事塞翁が馬

    第4章 ピザ型グローバリゼーションを目指す
    世界へと、背中を突き飛ばされる/まだまだ低水準の日本のグローバリゼーション
    誰もが気にする空洞化は、幻想?/ピザ型グローバリゼーションへ
    技術空洞化を避ける/ピザ型志向維持の三つのポイント
    本質的国際競争力の確保には、戦略転換を/仕事の国内還流
    国内還流のマネジメント―ピザの上をヒトが動き回る
    ピザを拡大・代謝させる原動力としての、国内投資

    第5章 複雑性産業が日本のベース
    日本の得意技を活かす/キーワードは複雑性
    ピザのトッピングの条件/技術蓄積とスタイル
    ピザのトッピングの条件―電力生産性とピザ型分業
    知識集約型産業という産業構造ビジョンと類似?
    どの産業にも、複雑性セグメントはある/コモディティとの組み合わせが重要
    シニア産業という複雑性産業/複雑性イノベーションの可能性を追う

    第6章 インフラ産業の日本、インフラとしての日本産業
    もう一つのキーワード、インフラ/社会インフラ産業の海外展開
    ダブル複雑性産業としてのインフラ産業
    第一の課題―コスト、そしてオーバースペック
    第二の課題―国内の「縛り」/東アジア企業のインフラとしての日本産業
    技術供給インフラとしての日本産業/技術供給の、三つのメリット
    先進国はインフラで食っていく

    第7章 地政学的重心としての中国
    二つの重心シフト/アメリカから中国へのシフト
    市場としての中国、生産基地としての中国
    中国に親しみを感じない日本人、というねじれ
    中国にとっても、日本への依存度は高い
    複雑性産業の分業相手としての中国
    中国もASEANも、というバランス感覚
    総合安全保障としての、国際分業の深化

    第8章 産業科学の重心としての化学
    産業科学の重心とは/日本産業のエレクトロニクス化、という物理学の時代
    物理学から化学への重心シフト
    重心シフトを象徴する、電力発生メカニズムとノーベル賞
    多くの次世代産業の技術的基礎は、化学/日本産業の化学化
    不要物価値化産業としての化学産業の歴史/学生たちは肌で感じている?

    第9章 日本の内なる病
    ポテンシャルはある、しかし……
    遅すぎる、少なすぎる―三陸の悲鳴
    平時対応、利害調整、中央志向、という病気
    産業組織の再編成、待ったなし/病の本質―経営者、組織防衛、エネルギー水準
    ドツボからの突破口をまずきっかけに/病の論理を逆回転させる

    終章 何で食っていくのか、食っていけるのか
    日本企業は何で食っていくのか
    歴史は跳ばない、しかし加速させることはできる
    突破口と波動連鎖が、産業構造全体を染める
    危機を逆手にとるしたたかさを/正念場が来た

著者・監修者プロフィール

伊丹 敬之(いたみ ひろゆき)

国際大学学長、一橋大学名誉教授
1969年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。72年カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了・PhD。その後一橋大学商学部で教鞭をとり、85年教授。東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て現在に至る。この間スタンフォード大学客員准教授等を務める。経済産業省等の審議会委員など多数歴任。2005年紫綬褒章を受賞。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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