繰り返されるバブル崩壊。デリバティブに代表される金融工学を犯人に仕立てることは簡単だが危険な発想だ。市場崩壊の本当の原因をわかりやすく提示するとともに、現代経済に果たす金融工学の役割と重要性を説く。
「金融工学」は何をしてきたのか
ISBN:978-4-532-26060-6
並製/新書判/208ページ
おすすめのポイント
繰り返されるバブル崩壊。デリバティブに代表される金融工学を犯人に仕立てることは簡単だが危険な発想だ。市場崩壊の本当の原因をわかりやすく提示するとともに、現代経済に果たす金融工学の役割と重要性を説く。
著者は、金融工学の第一人者で、工学的視点から市場メカニズムを捉える数少ない研究者の一人。金融工学の発展の歴史をまとめながら、それが企業経営に果たす役割をわかりやすく解説します。
目次
- 第一章 “金融工学バッシング”のなかで
第二章 エンジニアの倫理と強欲の論理
第三章 「金融工学悪玉論」への反論
第四章 金融工学の出発点
第五章 貸したおカネは戻ってくるのか?
第六章 リスク管理の限界
あとがき
著者・監修者プロフィール
1940年生まれ
東京大学大学院数物系研究科応用物理学専攻修士課程修了
スタンフォード大学大学院オぺレーションズ・リサーチ学科修了
東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻教授、中央大学理工学部経営システム工学科教授などを経て、
現在:東京工業大学名誉教授 Ph.D.,工学博士
著書:『理財工学I、II』(日科技連出版社、1995/1998年)、『「金融工学」は何をしてきたのか』(日経プレミアシリーズ、2009年)、『工学部ヒラノ教授』(新潮文庫、2013年)など“ヒラノ教授シリーズ”ほか多数
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。