日本が世界でも特異な発展を遂げた理由はコメ作りを基本にした社会にある――1000年の歴史を鳥瞰しつつ、現代の組織にも連綿として生き続けるコメ作り風土の長所と限界を指摘し、英米型でも日本型でもない新しい企業システムへの道を考察した野心作。

コメ作り社会とビジネス社会

漆山治
定価:本体743円+税
発売日:2000年12月20日
ISBN:978-4-532-19036-1
並製/A6判/296ページ
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日本が世界でも特異な発展を遂げた理由はコメ作りを基本にした社会にある――1000年の歴史を鳥瞰しつつ、現代の組織にも連綿として生き続けるコメ作り風土の長所と限界を指摘し、英米型でも日本型でもない新しい企業システムへの道を考察した野心作。

目次

  1. はじめに

    1 コメと日本人
     コメと日本の食文化/箸を使う/コメと森鴎外

    2 コメ作り社会の成り立ち
     肉食の禁止/日本の原形は律令制/コメ作りの基本「条里制」/天皇制は平和主義/コメが日本を支配した

    3 水田が育てた文化
     日本の気候風土/コメ作りは知恵の結晶/水田の造成/水が死命を制す/新田を作る

    4 ムラ集団の成立
     ムラと村/結束力を高めたムラ/ムラ集団の抵抗

    5 コメ作り社会の知恵
     標準化と形式化/平和主義が生産性を高める/皆で決める/ムラの制裁/ムラ意識の国家

    6 鎖国がもたらしたもの
     信長と秀吉/徳川政権安定化の戦略/宗教戦争から日本を守った/開国への圧力/江戸文化の昇華/幕府の財政危機

    7 ヨーロッパと日本
     ヨーロッパの気候風土/ゲルマンと高効率の農業/キリスト教による「安心」への道

    8 産業革命と植民地政策
     ルネサンス/産業革命の引き金/木綿が世界を変えた/矛盾の連鎖

    9 近代社会のいびつな成長
     コメ作り社会の温存/モノ作りを重ねる/官僚制度の誕生/陸軍参謀本部の誕生/軍事官僚の独走/太平洋戦争への道

    10 コメ作り社会のモノ作り
     コメ作り社会、主役となる/実力主義の経営者層/「日本株式会社」/世界を制覇したモノ作り/官僚依存の風潮

    11 TQCシステムの誕生
     コメ作り社会のQC活動/TQCの原点「平和志向」/肩書重視社会

    12 戦後政治とコメ作り社会
     政治の停滞/政治と官僚/コメ作り社会の変化

    13 コメ作り体質の弱点
     TQC体制の劣化現象/談合体質が社会をむしばむ/行政指導が業界を滅ぼす/独占禁止法の強化を図る/乗用車業界の成功

    14 モノ作り社会の限界
     20世紀はバブルの世紀/成長の抵抗/環境の悪化/カタストロフィーの恐怖

    15 モノ作りからソフトウェアへ
     アメリカの苦悩/新分野、ソフトウェアの開発/アメリカの繁栄/「答えの無限にある事象」/流通業もソフトウェア発想へ/日本はどうなる

    16 創造部門を作る
     ソフトウェア部門の独立/人材評価の視点をかえる/創造部門の人材を集める/TQC部門と創造部門を連結する

    17 TQC部門の改革
     ゴマすり人事から脱却する/試験制度を導入する/官僚と企業官僚/顧客満足の組織を作る

    18 コメ作り社会への回帰
     競争は善か/地球は有限である/非成長社会の記憶/競争から協調へ

    あとがき
    参考図書/年表

著者・監修者プロフィール

漆山 治(うるしやま おさむ)

1933年生まれ。1956年慶應義塾大学経済学部卒。同年、三共株式会社入社。小売マーケティング部門勤務。1993年退社。現在、日本マーケティング・プロデューサー協会幹事。 <主な著書>『活性酸素はこうして防ぐ』、『コメ作り社会とビジネス社会』がある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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