維新直後、新政府は瓦解の危機に瀕していた――幕府滅亡から廃藩置県までの約3年間、迷走を続けた明治政府の知られざる実態に迫る。

定価:本体1,800円+税
発売日:2019年05月28日
ISBN:978-4-532-17661-7
上製/四六判/240ページ
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おすすめのポイント

朝敵とされた雄藩の処置の裏側で凄まじい権力闘争が続いていた!
維新直後の新政府は、瓦解の危機に瀕していたのだ!

藩閥政治という言葉に象徴されるように、明治政府は薩摩・長州藩が牛耳っていたというイメージが強いが、明治初頭は必ずしもそうではない。両藩は政府内で暗闘を繰り返す一方で、政府入りした藩士と藩に残った藩士の対立という悩みを共通して抱えていた。政府の中核であるはずの両藩の混乱を背景に、政府の迷走は深刻度を増す。

かたや、両藩から政府の主導権の奪取を目論む他藩は、虎視眈々とその機会を窺う。幕府や諸藩が入り乱れる形で権力闘争が展開された幕末以来の構図が明治に入っても続いていたのである。

維新直後より薩長両藩を主軸とする政府は迷走を続けた。その結果、廃藩置県直前には瓦解寸前の窮状に陥る。あたかも後醍醐天皇の建武の新政の二の舞になるところであった。

本書は、幕府滅亡から廃藩置県までの約3年間、迷走を続けてついに崩壊の危機に晒された明治政府の知られざる実態に迫るものである。定評ある歴史研究家が、前著『幕末維新 消された歴史』の続編として、光り輝く明治維新の陰に埋もれていった歴史に光を当て、その真実を描き出す。

目次

  1. プロローグ 連立政権の限界

    1 明治政府、迷走のはじまり――東京「遷都」

    2 戊辰戦争の戦後処理――論功行賞の朝令暮改

    3 再びの薩摩藩と長州藩の抗争――台風の目となった大蔵省

    4 薩摩藩の藩内抗争と長州の内戦――維新三傑の苦悩

    5 薩長両藩による再びのクーデター――廃藩置県の真実

著者・監修者プロフィール

安藤 優一郎(あんどう ゆういちろう)

歴史研究者(日本近世政治史・経済史専攻)
1965年千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。文学博士(早稲田大学)。大学の生涯学習講座の講師のほか、JR東日本「おとなの休日」倶楽部のナビゲーターとして旅好きの中高年の人気を集め、NHKラジオ深夜便などでも活躍。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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