FT紙の著名コラムニストが「粉ミルク」「電池」「有刺鉄線」といったちょっと意外な「50のモノ」を軸に現代経済をやさしく解説。

50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

定価:本体1,800円+税
発売日:2018年09月21日
ISBN:978-4-532-17644-0
並製/四六判/432ページ
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おすすめのポイント

◆避妊用ピルと法学部の女子学生の間の意外な関係性
◆室温28度のオフィスは、生産性が低い
◆パスポートがなければ、世界経済はもっと豊かに発展する
◆犂(すき)の発明のせいで、人間の身長は15センチ低い
◆バーコードの誕生が、シャッター商店街を増やした
◆蓄音機が貧富の格差を拡大させた
◆輸送用コンテナの発明が、日本の高度経済成長を後押しした
◆市民社会と私有財産制は、有刺鉄線が生み出した
◆もうひとつの発明がなければ、グーテンベルグの印刷機はゴミだった

新しいアイデアの誕生は、私たちの生活に予期せぬ影響をおよぼします。
経済の力関係のみならず、男と女の関係性も変わり、新しい勝ち組と負け組が生まれます。
FT紙の著名コラムニストが「粉ミルク」「電池」「カミソリ」といった身近なモノから、「S字トラップ」といったちょっと意外なモノまで、「50」のモノを軸に現代経済を解説します。

編集者より

人類の歴史を振り返ると、新しいアイデアや新しい技術の誕生、イノベーションは常に思わぬ副作用をもたらしてきました。経済の力関係のみならず、男女の関係性も変え、社会の中に勝者と敗者を生み出してきました。

たとえば、犂(すき)の発明によって、私たちは余剰食料を生産できるようになり、みんなが食料を探し求める生活から解放されました。1人の働きで何人もの食料が確保できるようになると、階級社会が生まれ、宗教家や政治家、軍隊といった支配者も生まれました。犂は、ただ単に農業にとって便利だっただけでなく、現代社会そのものの誕生に大きく貢献した道具だったのです。

このように、ある発明は、その発明のもつ直接的な効果以上の副作用を周囲にもたらします。いま多くの人は、AIが自分の仕事を奪うのではないかと心配しています。ところが、仕事を奪うのはAIのような直接的な脅威に限りません。小さな商店が廃業に追い込まれ、世界的なスーパーマーケット・チェーンに駆逐された遠因には、「バーコード」による物流革命がありました。また「蓄音機」の発明によって、トップアーティストだけが儲かり、その他大勢の歌手たちの生活は惨めなものに変わってしまいました。

本書は「有刺鉄線」「パスポート」「育児用粉ミルク」「ビデオゲーム」「空調」といった、普段は現代社会にとっての「重要発明」と思われていない「意外な50のモノ」を取り上げ、「現代社会とイノベーションのあり方」をフィナンシャル・タイムズ(FT)紙の人気コラムニストが考える、楽しい経済読み物です。

目次

  1. 1 プラウ

    はじめに
     Ⅰ 勝者と敗者
    2 蓄音機
    3 有刺鉄線
    4 セラーフィードバック
    5 グーグル検索
    6 パスポート
    7 ロボット
    8 福祉国家

     Ⅱ 暮らし方を一変させる
    9 育児用粉ミルク
    10 冷凍食品
    11 ピル
    12 ビデオゲーム
    13 マーケットリサーチ
    14 空調
    15 デパート

     Ⅲ 新しいシステムを発明する
    16 発電機
    17 輸送用コンテナ
    18 バーコード
    19 コールドチェーン
    20 取引できる債務とタリースティック
    21 ビリーブックケース
    22 エレベーター

     Ⅳ アイデアに関するアイデア
    23 楔形文字
    24 公開鍵暗号方式
    25 複式簿記
    26 有限責任株式会社
    27 経営コンサルティング
    28 知的財産
    29 コンパイラ

     Ⅴ 発明はどこからやってくるのか
    30 iPhone
    31 ディーゼルエンジン
    32 時計
    33 ハーバー=ボッシュ法
    34 レーダー
    35 電池
    36 プラスチック

     Ⅵ 見える手
    37 銀行
    38 カミソリと替え刃
    39 タックスヘイブン
    40 有鉛ガソリン
    41 農業用抗生物質
    42 モバイル送金
    43 不動産登記

     Ⅶ 「車輪」を発明する
    44 紙
    45 インデックス・ファンド
    46 S字トラップ
    47 紙幣
    48 コンクリート
    49 保険

    結び 経済の未来

    エピローグ
    50 電球

著者・監修者プロフィール

ティム・ハーフォード(てぃむ・はーふぉーど)

フィナンシャル・タイムズ紙シニアコラムニスト。
フィナンシャル・タイムズ紙で長年にわたりコラム「The Undercover Economist」を連載。2006年~2009年にはフィナンシャル・タイムズ紙にて編集委員を務めた。シェルや世界銀行での勤務経験もある。2011年~2017年、英国王立経済学会評議員。英国王立統計学会の名誉フェロー。オックスフォード大学ナフィールド・カレッジの客員フェロー。現在はオックスフォード在住。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

遠藤 真美(えんどう まさみ)

翻訳家
主な訳書にマーティン・ウルフ『シフト&ショック』、フェリックス・マーティン『21世紀の貨幣論』、ジャスティン・フォックス『合理的市場という神話』などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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