1回限りの大成長の後は長期停滞の罠が。興隆プロセスそのものに挫折の芽は潜んでいた。驚くべき失速の真因と厳しい展望。

定価:本体1,800円+税
発売日:2016年03月29日
ISBN:978-4-532-16986-2
上製/四六判/344ページ
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おすすめのポイント

中国は「長い冬」に突入する!
40年近い中国観察をもとに、著者渾身の書き下ろし!
中国リスクはきわめて巨大だ。失速どころではない。中国が直面する問題の核心を、経済のみならず、政治、歴史にわたって解き明かす。

■中国経済の失速は短期的な調整過程では終わらない。長期にわたる停滞への入り口にすぎない。積み重なる過剰生産能力、不良債権、金融リスクの解消プロセスについて、共産党の指導層は明確な具体策を持ち合わせていない。

■投資主導型から消費主導型経済への転換、イノベーション、都市化による経済発展を軸とする習近平改革、「新常態」への移行は失敗に帰するだろう。中国は、「中所得国の罠」から脱出することはできない。「結社の自由」を認めず、市場のはたらきを理解しない指導層の下では、発展の芽が押し潰されるという基本的な限界があるからだ。その意味合いは、日本の近代の経験との比較から浮き彫りにされる。

■中国のGDP統計も、また、より実態に近いとされる「李克強指数」も現実を映してはいない。独自の経済動向をとらえる指標を開発、早くから中国経済の変調を指摘してきた著者が、中国が抱える問題を、経済はじめ、政治、歴史、日中近代化の比較を通じて、より幅広く、深く解き明かす。

■1970年代後半の鄧小平台頭期以降、中国の知識人を中心に40年近くにわたる幅広い交流を重ね、中国社会の発展、変貌ぶりを冷徹に観察し続けてきた著者による初の中国論。

目次

  1. 序 章 中国経済 危機の構図

    第1章 長期停滞の10年に向かう中国

    第2章 凄まじいバブルの崩壊

    第3章 膨れ上がる金融リスク

    第4章 集権国家の罠:習近平改革の限界

    第5章 中国は世界秩序を生み出せない

    第6章 日本の近代が照らす中国のいま

    第7章 日本は中国にどう向き合うのか

著者・監修者プロフィール

田中 直毅(たなか なおき)

経済評論家。
1945年生まれ。1968年東京大学法学部卒業。1973年 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。国民経済研究協会主任研究員を経て、1984年より本格的に評論活動を始め、現在に至る。1997年 21世紀政策研究所理事長。2007年より国際公共政策研究センタ一理事長を務める。
主な著書:『手ざわりのメディアを求めて』『グローバル・エコノミー』『日本のヴィジョン』『最後の十年 日本経済の構想』『日本政治の構想』『新しい産業社会の構想』『アジアの時代』『ビッグバン後の日本経済』『スーパー・ストラクチャー』『市場と政府』『構造改革とは何か』『日本経済復活への序曲』『日本の新しいルール』『内なる敵に克つ』『2005年体制の誕生』『「反日」を超えるアジア』『埋没する国家』『マネーが止まった』『金融クライシス』
国際公共政策研究センターとの共著:『5年後の日本と世界』『政権交代はなぜダメだったのか』『10のポイントで考える日本の成長戦略』

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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