大国の地位を狙う中国に対し、米国はどう対処すべきか。外交・安保政策の泰斗が、「国際秩序」のあり方を歴史的流れから問う!

定価:本体3,700円+税
発売日:2016年06月28日
ISBN:978-4-532-16976-3
上製/四六判/480ページ
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おすすめのポイント

近代国際法の元となったのは、三十年戦争の講和条約であるヴェストファーレン条約。これが結ばれたのが1648年のこと。この新しい条約によって、「ヨーロッパにおける秩序」が形成された。それ以降、大きな戦争が起きるたびに、「地域における秩序」は確立されてきた。しかし、結局のところ、適用範囲が広がれば、「秩序」の考え方を変えてきたのがこれまでの歴史である。

冷戦時代の枠組みは、アメリカ、ヨーロッパ先進国、ソ連といった限られた地域の国々が参加して作られた制度であり、地球上のその他の地域は初めから除外されていた。しかし、冷戦終結後、中国が台頭し、中東諸国がオイルマネーでさらに潤い、ブラジル、ベトナム、インドといった新興国が発言力を強め、アフリカ諸国もこれまで以上に国際社会でプレゼンスを高めている。ISや中国は、現在の国際秩序に真っ向から異議を唱えている。

この「真にグローバル化した」国際環境において、どのような「国際秩序」が作られるべきか? いま最もホットな話題に、キッシンジャーが挑む。

目次

  1. 序 章 世界秩序という問題

    第1章 ヨーロッパ――多元的な国際秩序

    第2章 ヨーロッパの力の均衡システムと、その終焉

    第3章 イスラム主義と中東――無秩序の世界

    第4章 アメリカとイラン――秩序への取り組みのちがい

    第5章 アジアの多様性

    第6章 アジアの秩序に向けて――対決か協調か?

    第7章 「すべての人類のために行動する」――アメリカとその秩序の概念

    第8章 アメリカ――矛盾をはらんだ超大国

    第9章 テクノロジー、釣り合い、人道的良心

    結 論 私たちの時代の世界秩序は?

著者・監修者プロフィール

ヘンリー・A・キッシンジャー(へんりー・えー・きっしんじゃー)

元国家安全保障問題担当大統領補佐官、元国務長官、国際政治学者。キッシンジャー・アソシエイツ会長。1923年生まれ。ドイツ出身。ナチスの迫害を逃れて米国に亡命。第二次世界大戦では米陸軍に所属し、ヨーロッパ戦線で戦った。復員後にハーバード大学に進学。69年にはニクソン政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任。フォード政権では国務長官を務める。ベトナム和平を実現したパリ協定の締結によって、73年ノーベル平和賞受賞。今日に至るまで米国の外交・安全保障政策に多大なる影響を及ぼしてきた人物。『外交』(上下、日本経済新聞出版社)『回復された世界平和』(原書房)などの著書がある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

伏見 威蕃(ふしみ いわん)

翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説まで幅広い分野で活躍中。ボブ・ウッドワードの『ブッシュの戦争』『ディープ・スロート 大統領を葬った男』、トーマス・フリードマンの『フラット化する世界』『遅刻してくれて、ありがとう』など訳書多数。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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