「雨のときは走ったほうが濡れない?」「アメンボはなぜ進むのか?」。「ゆで卵の回転」など、一風変わった研究で知られる物理学教授が、 身近な例から文系にも必要な問題発見と科学的思考の方法を楽しく伝える慶應義塾大学での名講義を再現。

卵が飛ぶまで考える
物理学者が教える発想と思考の極意

下村裕
定価:本体1,700円+税
発売日:2013年08月26日
ISBN:978-4-532-16883-4
並製/四六判/224ページ
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おすすめのポイント

「雨のときは走ったほうが濡れない?」「アメンボはなぜ進むのか?」。「ゆで卵の回転」など、一風変わった研究で知られる物理学教授が、 身近な例から文系にも必要な問題発見と科学的思考の方法を楽しく伝える慶應義塾大学での名講義を再現。

テレビ番組などの面白実験で知られる著者が、科学的思考の方法をやさしく語ります。

目次

  1. 序 章 科学的に考える

    思考に「王道」なし
    福澤諭吉の「実学」のすすめ
    科学的思考で「勘」を養う

    第1章 批判的に考える

    科学と疑似科学の違い
    予言、占い、超能力、UFO
    「疑う人がいるとスプーンは曲がりません」
    「頭が固い」疑似科学
    「科学で説明できない現象です」
    科学者が妖精の存在を否定しない理由
    「空中浮遊」が科学になるとき
    疑似科学が人間の心理を説き明かす?
    疑似科学の大きすぎる危険
    姓名判断を科学的に検証する
    超常現象を再現する
    どうすればだまされないか
    Be skeptical―――批判的であれ
    ヘッドスライディングは本当に速いのか――常識を疑う

    第2章 問題を発見する

    日常生活は問題発見の連続
    答えより問題を探すほうが難しい
    「異常」を見つける
    なぜニュートンだけが万有引力に気づいたのか
    「知っているものしか見えない」
    素朴な疑問を突き詰める
    知っていることから類推する
    幻の「下村の卵形曲線」
    煙の輪はなぜ変型するか
    類推から生まれた大発見
    アメンボはなぜ進むのか
    情報を鵜呑みにしない
    わからないことをわからないままにしておく
    大きな疑問を小さな疑問に分解
    情報を遮断する時間
    素朴な疑問を持ち続ける
    身近な問題の見つけ方
    自分で考えられる学び方
    理科の授業の実験はなぜつまらないのか
    「もっと知りたい」心が原動力

    第3章 問題を解決する

    問題の発見から仮説を立てる
    仮説は夢を描くように
    日本刀のスイートスポット仮説
    丸太の体積を知るには
    類推して仮説を立てる
    単純な仮説が美しい
    最初は簡単な仮説から
    仮説が正しいか検証する
    傘がないとき、走ったほうが濡れないか――計算で検証する
    仮説が間違っているかもしれないとき
    極限の場合を考える
    仮説を発想転換する
    大胆な仮説を立てる勇気
    あきらめず考えた人だけが答えを見つけられる
    斬新な説ほど理解されない
    アインシュタインの大胆すぎる飛躍
    考えるために忘れる――創造のための破壊
    人の意見から学ぶ
    結果を表現して伝える
    文章を推敲する
    オリジナルに書く
    よい論文を書かせる力
    真剣勝負のプレゼンテーション
    簡単な言葉で表現する
    一直線には進まない
    模倣を超える一歩
    「1時間で答える」問題と「1カ月考える」問題

    第4章 生きるために考える

    「学問は何の役に立つ?」
    実証科学のプロセスを身につける
    自分の頭で考える体験
    本質をつかみ出すための訓練
    「下手の横好き」から「好きこそ物の上手なれ」へ
    「孔子の教え」を疑ってみた
    焦って結果を求めない
    くだらない質問はない
    道具より頭を使う
    子どもの疑問を伸ばすには
    子どもと一緒に、子どものように考える
    表現力を育む会話
    できるだけ失敗を
    孤独になることも大切
    後悔しない選択とは
    勇気があれば真実が残る

    付録 回転するゆで卵が立ち上がり、ジャンプするのはなぜか

著者・監修者プロフィール

下村 裕(しもむら ゆたか)

1984年東京大学理学部物理学科卒、89年同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同大学理学部助手、慶應義塾大学法学部助教授等を経て、2000年より現職。2006~12年まで慶應義塾志木高等学校校長を兼務。

ケンブリッジ大学に訪問教授として在籍中に、「回転する卵が立ち上がる現象」と出会い、その物理的機構を解明した共同研究成果を科学誌『ネイチャー』に発表した。さらに「卵は回転しながら一瞬ジャンプする」ことを予測、実証することにも成功した。現在は研究とともに、主に文系の大学生に、科学的な発想と思考、実験の楽しさを伝える物理学の講義を行っている。著書に『ケンブリッジの卵』(慶應義塾大学出版会、2007)など。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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