皇室のあり方に対する発言が注目を集める宗教学者が、日本の古層から見える日本人の「危機」の本質を考察する随想集。アベノミクスで「危機」が去るわけではない。「危機」は近代化された生活様式の中に潜んでいる。

危機と日本人

定価:本体1,600円+税
発売日:2013年08月27日
ISBN:978-4-532-16882-7
上製/四六判/232ページ
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皇室のあり方に対する発言が注目を集める宗教学者が、日本の古層から見える日本人の「危機」の本質を考察する随想集。アベノミクスで「危機」が去るわけではない。「危機」は近代化された生活様式の中に潜んでいる。

雑誌「新潮45」に「皇太子殿下、ご退位なさいませ」という小論を発表し物議をかもした著者が、視座の広さと目線の低さで説得力のある考察を展開します。

目次

  1. 第一部 危機と日本人

    予知することができない
    文明の業による病
    関東大震災と寺田寅彦、和辻哲郎、谷崎潤一郎
    「お母さん お母さん お母さん」
    土下座の心構え
    吉本隆明の「自立」の思想
    棄教者ハビアンの「合理的思考」
    伝統的な「都」と近代的な「首都」
    ピープル、国民、民衆、市民、人民、大衆……
    われ信ず、ゆえにわれあり
    樅ノ木は残った
    井伊直弼と吉田松陰の「独座独服」
    殯の儀礼に潜む知恵
    四つの時間
    睨む精神が失われて久しい
    自己主張を忘れた現代人の対極
    犠牲から目を背けるな
    乃木大将が戦場で綴った詩心
    意味をなくした「心」の氾濫
    自殺は「敗北」なのか
    現代は「詩が死に行く時代だ」
    「若者宿」といじめ意識
    言葉があまりにも軽くなっていないか
    国は譲っても、心までは譲らぬ
    重量挙げと「鏡獅子」
    西欧人にもっとも影響を与えた日本人
    ママのカンガルー・スタイル おっ母さんのオンブ・スタイル
    京都の魅力と魔力
    日韓関係と「恨」
    異域の地にも友人がいるにちがいない
    こどもの顔
    精進と断食と長寿
    「雨ニモマケズ……」を譲る「南無妙法連華経」
    土俵は一つでも、尺度は二つ
    比叡山登頂に思う

    第二部 グレーゾーンの中を生き抜く

    合掌の作法を忘れた日本人
    国家と宗教の相性が良かった日本
    経済は好調のときもあれば、暗転するときもある
    「事業仕分け」を迎え撃つ余裕と自信はないのか
    悪をみつめる眼差し
    勝負の醍醐味
    見直される「無心」「平常心」「自然体」
    心の耐火設備、心の耐震装置
    「象徴」の意味を柔軟に考え直していくとき
    いのちを食べる
    なぜ「民意」の現場でたたかおうとしないのか
    「日本の平和」の光と影
    自然の脅威は「天災」か「人災」か
    人間の「絆」の礎となるもの
    皆既日食に思う
    生存の現実はグレーゾーンの中にある
    古代の時間を再現する

    あとがき

著者・監修者プロフィール

山折 哲雄(やまおり てつお)

宗教学者・評論家
1931年、米国サンフランシスコ生まれ。東北大印度哲学科卒業。国立歴史民俗博物館教授、国立国際日本文化研究センター所長を歴任。現在は日本文化研究センター、歴史民俗博物館、総合研究大学院大学の各名誉教授。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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