令和経済に必要なのは真摯に事実をとらえ、何が変わったのかを特定することだ。「課題先進国」日本の経済メカニズムを徹底解明する。

日本経済のマクロ分析
低温経済のパズルを解く

定価:本体3,000円+税
発売日:2019年11月19日
ISBN:978-4-532-13497-6
上製/A5判/244ページ
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おすすめのポイント

●日本経済を議論する上での基本書登場

バブル崩壊、デフレ、少子・高齢化などの他の国に先駆けた重い課題、苦悩を背負ってきた日本経済は1990年代以降模索を継続しています。様々な政策も実行してきましたが、低成長・低体温から脱却できてはいないのは何故なのでしょうか。このパズルを解くことが必要です。

本書は、この30年で日本経済のメカニズムがどのように変わり、新しいパターンが生み出されているのかを解明するもの。(マクロ)経済学の発展・最新成果・オリジナルな研究を十分取り入れ、これまでの経済学の理論・実証分析の蓄積を活用し、日本の状況に合った「テーラーメイド」の経済学を意識し、日本のマクロ経済の変化と現状の鳥瞰図を示し、包括的に論じます。

本書の基本アプローチは、経済白書など公開データを活用しながら、理論、歴史(1980年代~)、国際比較の三位一体で日本経済の変質を明らかにするもの。

また本書では、最先端のマクロ経済学を柔軟に活用する。具体的には、各経済主体の行動様式を解明しながら(ミクロ的基礎重視)、それらの主体が相互連関しながら経済全体としてどう動くか(一般均衡視点重視)を考えていきます。マクロ的視点、ミクロ的視点を自在に行き来しながら様々な主体、要因などの連関を考える。

政策提言については、エビデンスに基づいた政策が強調され、エコノミストや経済学者が政策決定プロセスにより関わるようになったにもかかわらず、むしろ、現実にはエビデンスから離れた政策が行われるようになってきているという問題意識で臨みます。平成のマクロ経済政策をそうした視点から批判的に検討し、警告を発します。

日本経済をデータから正面からとらえた本書は、これからの日本経済を語る上での基本書となります。

目次

  1. 序 章 「課題先進国」としての苦悩とその克服に向けて

    第1章 鈍化した経済成長

    第2章 大きく変化した日本経済の部門間バランス

    第3章 変貌する景気循環

    第4章 労働市場からのアプローチ

    第5章 企業行動戦略からのアプローチ

    第6章 家計の貯蓄率はなぜ低下したのか

    第7章 平成の財政・金融施策の機能不全

    終 章 「低成長・低温経済の自己実現」の打破を目指して

著者・監修者プロフィール

鶴 光太郎(つる こうたろう)

慶應義塾大学大学院商学研究科教授
1984年東京大学理学部数学科卒業、2003年オックスフォード大学経済学博士号(D. Phil.)取得。
1984年経済企画庁入庁、OECD 経済総局エコノミスト、日本銀行金融研究所研究員、経済産業研究所上席研究員などを経て現職。主な著著に『日本の経済システム改革』日本経済新聞出版社)『人材覚醒経済』(日本経済新聞出版社、日経・経済図書文化賞受賞)などがある。)

※本データは、小社での最新刊発行当時に経済局掲載されていたものです。

前田 佐恵子(まえだ さえこ)

内閣府大臣官房人事課企画官
1999年京都大学経済学部卒業、2003年京都大学経済学修士取得。
2000年経済企画庁入庁。連合総研主任研究員、内閣府経済社会総合研究所総務部総務課課長補佐、内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付参事官補佐(総括担当)、日本経済研究センター研究本部主任研究員などをへて現職。主な著書に『日経文庫 ビジュアル日本経済の基本』(共著、日本経済新聞出版社)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

村田 啓子(むらた けいこ)

首都大学東京 経済経営学部教授
1986年東京大学経済学部卒業、99年オックスフォード大学経済学博士号(D.Phil)取得。
1986年経済企画庁入庁。OECD 経済総局エコノミスト、、内閣府経済社会総合研究所上席主任研究官などを経て現職。主な著書に『最新 日本経済入門』(共著、日本評論社)『日経文庫 ビジュアル日本経済の基本』(共著、日本経済新聞出版社)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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