高度化する国際分業ネットワークを、付加価値の連鎖としてとらえる最新の分析手法を紹介。世界の通商問題を正しく理解する必読書。

グローバル・バリューチェーン
新・南北問題へのまなざし

定価:本体2,500円+税
発売日:2019年07月03日
ISBN:978-4-532-13494-5
上製/四六判/272ページ
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おすすめのポイント

◆たとえばアップルの製品のように、アメリカで研究開発され、日本や東南アジアで作られた部品が中国に集められ、組み立てられて全世界に輸出されるといった複雑な国際分業体制があたりまえの時代になりました。その結果、通商問題は中国からアメリカにどれぐらい輸出されているかといった単純な問題ではなくなってきています。
また、単純な部品は途上国、高付加価値品は先進国でつくるといった国際貿易の前提も崩れました。途上国に最新鋭の工場が作られ(しかし、その国に必ずしも富は落ちず)、一方で先進国で失業問題が深刻化するといった複雑な新・南北問題が起きています。

◆このような複雑な国際生産分業ネットワークがどのように張りめぐらされ、どの段階でどれぐらいの付加価値が付くのかを膨大なデータを駆使して分析する最新の手法がグローバル・バリューチェーン(GVC)分析です。本書では、東アジア経済の一体化や、米中貿易戦争、第4次産業革命の影響といった国際経済の構造とダイナミックな動きを明らかにしていきます。数式はほとんど用いず、ビジュアルを工夫した図表で直観的に理解できるように解説します。
最先端の研究成果をもとにしながら、グローバルに事業を展開している企業のビジネスパーソンにとっても、知的刺激を受けながら読み進められるわかりやすい内容になっています。

目次

  1. 第1章 GVCとは何か

    第2章 GVC誕生秘話 東アジアの統合された多様性

    第3章 怒れるアメリカ、かわす中国 GVCをめぐる超大国のロジック・ゲーム

    第4章 付加価値から見た世界経済

    第5章 価値は世界をどうめぐっているか 付加価値貿易の計測手法

    第6章 技術革新と経済発展

    第7章 GVCパラダイム 新・新・新貿易論?

    第8章 新・南北問題の解決へ向けて 政策への含意

    第9章 第4次産業革命におけるGVC

著者・監修者プロフィール

猪俣 哲史(いのまた さとし)

ジェトロ・アジア経済研究所上席主任調査研究員。1966年(昭和41年)生まれ。1990年ロンドン大学政治学部卒業。1991年オックスフォード大学大学院経済学部卒業。1995年多摩美術大学造形表現学部(舞台美術)卒業。2014年一橋大学より博士号(経済学)取得。1991年アジア経済研究所入所。2000年~02年ロンドン大学客員研究員。2017年より現職。国際産業連関学会会長、国際産業連関学会誌Economic Systems Research編集委員、Global Value Chain Development Report編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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