長期不況を経て拡大したようにみえる日本の経済格差の実態を分析。賃金構造や再分配政策に対する人々の意識を明らかにし、IT化、世代サイズ、成果主義など話題のトピックにも言及する、不平等問題研究の決定版。

日本の不平等
格差社会の幻想と未来

定価:本体3,200円+税
発売日:2005年05月24日
ISBN:978-4-532-13295-8
並製/A5判/324ページ
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長期不況を経て拡大したようにみえる日本の経済格差の実態を分析。賃金構造や再分配政策に対する人々の意識を明らかにし、IT化、世代サイズ、成果主義など話題のトピックにも言及する、不平等問題研究の決定版。

●第46回エコノミスト賞 受賞
●第27回サントリー学芸賞 受賞
●第48回日経・経済図書文化賞 受賞
●週刊ダイヤモンド「学者・エコノミストが選んだ2005年ベスト『経済書』」第1位!
●週刊東洋経済「2005年経済書・社会科学書ベスト100」第4位!


目次

  1. 第1章 所得格差は拡大したのか
     1 日本は不平等化が進んでいるのか
     2 所得格差は拡大したのか
     3 日本はアメリカよりも不平等か
     4 生活保護世帯は増えているのか
     5 世帯構造の変化による見せかけの不平等  他

    第2章 誰が所得格差拡大を感じているのか
     1 高まる不平等感
     2 所得格差に関する意識調査
     3 所得格差に関する人々の認識の決定要因
     4 回帰分析の推定結果
     5 解釈と今後の課題

    第3章 人口高齢化と消費の不平等
     1 消費で不平等を測る
     2 消費の不平等度を世代効果と年齢効果に分解する
     3 世代効果と年齢効果の計測
     4 国際比較:アメリカ、イギリス、台湾、そして日本
     5 人口高齢化の不平等度への影響  他

    第4章 所得不平等化と再分配効果
     1 所得の不平等化を引き起こす要因
     2 データと分析的フレームワーク
     3 分析結果
     4 政策的なインプリケーション

    第5章 誰が所得再分配政策を支持するのか?
     1 所得再分配に対する意識
     2 所得再分配政策に対する支持・不支持の決定要因
     3 推定モデルとデータ
     4 推定結果
     5 結果とインプリケーション

    第6章 賃金格差は拡大したのか
     1 先進諸国の賃金格差
     2 グループ間賃金格差は拡大したのか
     3 グループ内賃金格差は拡大したのか
     4 なぜ格差拡大を実感するのか
     5 1990年代の年間賃金格差  他

    第7章 ITは賃金格差を拡大するか
     1 ITが労働市場に与える影響
     2 ITと賃金格差
     3 ITは職業紹介をどう変えるか
     4 コンピューター使用は賃金を高めるか
     5 技術変化への対応力の有無が格差を生む

    第8章 労働市場における世代効果
     1 世代効果
     2 世代の違いが賃金に与える影響
     3 推定方法とデータ
     4 推定結果
     5 就職時点の景気が生涯賃金を左右する

    第9章 成果主義的賃金制度と労働意欲
     1 成果主義的な賃金制度
     2 モデル
     3 データと変数の作成
     4 順序プロビット・モデルによる推定
     5 成果主義的賃金制度に対する労働者の認識  他

    第10章 年功賃金の選好とワークシェアリング
     1 名目賃金の下方硬直性
     2 年功賃金の経済学的説明
     3 賃金カットか人員整理か
     4 アンケートの結果
     5 年功賃金を選好するのは誰か  他

    参考文献
    初出一覧

    事項索引
    人名索引

著者・監修者プロフィール

大竹 文雄(おおたけ ふみお)

大阪大学理事・副学長、大阪大学特別教授、大阪大学社会経済研究所教授。
1961年生まれ。83年京都大学経済学部卒業、85年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。大阪大学経済学部助手、大阪府立大学講師等を経て現職。博士(経済学)。
主著に『日本の不平等』(日本経済新聞出版社、日経・経済図書文化賞、エコノミスト賞、サントリー学芸賞、日本学士院賞受賞)、『経済学的思考のセンス』(中公新書)、『競争と公平感』(中公新書)ほか多数。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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