事業ポートフォリオ、シナジー、全社ビジョン、全社組織設計--。事業部の利害を超えて資源の有効利用を図る本社目線の経営を解説。

定価:本体900円+税
発売日:2019年05月28日
ISBN:978-4-532-11392-6
並製/新書判/264ページ
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おすすめのポイント

多くの会社が毎年、経営計画を作成しているが、ほとんどが事業部門の計画を吸い上げて集約したもの。本社が考え、解決すべき問題は何かが明確にはなっていません。事業部に全てを任せて本社部門は君臨だけしていれば良いというわけではないのです。本社が考え、実行すべき戦略は、部長、事業部門長の戦略・戦術の延長線上にはないのです。

そこで必要なのが「全社戦略」ですが、経営戦略のテキストのほとんどは、事業部の考える「いかに市場を取るか」という事業戦略・競争戦略に関する解説に終始するか、全社と事業部が混在した解説になってしまっています。本社が考え、実行すべき全社戦略について解説した本はほとんどありません。

本書は、社長、経営企画部門、社長室スタッフ必読の全社戦略の解説書。「個別事業戦略」とどう違うのか、個別事業で経験を積んできた経験が、本社目線の戦略構築には役立たないことを明らかにし、「理論」よりも「実践」にフォーカスして解説します。

本書では、CEOの考えるべき全社戦略として、事業ポートフォリオ・マネジメント、事業の中止・開始・統合・分割・売却・買収、事業間資源配分、シナジー・マネジメント、全社ビジョンの策定・浸透、全社組織設計を解説します。

本書で掲載する企業の事例としては、キヤノン、GE、トヨタ自動車、ヤマハ(楽器)、ヤマハ発動機、ボストン・コンサルティング・グループ、ソニー、GE、パナソニックなど。

編集者より

社長の仕事とは何でしょうか? 事業部門長の仕事とどう違うのでしょうか? 本書では社長の重要な仕事として、事業を「やめる」「まとめる」「分ける」「始める」ことをあげています。個別事業の拡大は事業部門長に任せ、会社全体の収益力向上を考えなくてはならないのです。

これまでの経営戦略のテキストは、個別事業でどう勝ち抜くかを考える競争戦略の解説がほとんどでした。本書は、全社戦略について解説した日本で初めての入門書です。

筆者が、BCGにおけるコンサル経験を元に、早稲田大学で行ってきた日本唯一の全社戦略講義をもとに、キヤノンの40年にわたる事業構造の推移など独自の図表を駆使して明快に解説します。

(2019.5.27)

目次

  1. 序 章 なぜ花形の事業部長が機能停止に陥るのか

    第1章 全社戦略では何を考えるのか

    第2章 事業ポートフォリオ・マネジメント

    第3章 シナジー・マネジメント

    第4章 全社ビジョン

    第5章 全社組織の設計

    補論1 全社ガバナンス

    補論2 全社人材マネジメント

著者・監修者プロフィール

菅野 寛(かんの ひろし)

早稲田大学 大学院 経営管理研究科(早稲田ビジネススクール)教授
東京工業大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。カーネギー・メロン大学経営工学修士(MBA with Award)。株式会社日建設計、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を経て、2008年一橋大学大学院国際戦略研究科教授、2017年より現職。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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