道元は日本史上希にみる知の天才。日本人のバイブルとも言える『正法眼蔵』の魅力とは何か。「今のおのれの現実に徹すべし」という道元思想を、現代人の生き方論として大胆に読み解く。不安の時代を照らす指針の書。

道元 いまを生きる極意

栗田勇
定価:本体1,500円+税
発売日:2001年01月12日
ISBN:978-4-532-16370-9
上製/四六判/225ページ
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道元は日本史上希にみる知の天才。日本人のバイブルとも言える『正法眼蔵』の魅力とは何か。「今のおのれの現実に徹すべし」という道元思想を、現代人の生き方論として大胆に読み解く。不安の時代を照らす指針の書。

目次

  1. 序 道元の魅力とは

        一遍上人の「捨ててこそ」/宇宙と一体化した充実感/
        坐禅は大安楽の法門なり/自然の中に永遠の真理をみる

    1 母の死に出家を決意す

        崩壊と動乱の時代に受けた生/幼児に母親の死にあった無常観/
        潔癖さと正統性のあくなき追求/最も劇的な思想の人

    2 坐禅にこそすべてがある

        「正法」から「末法」の時代に/坐禅だけが正門である/
        人を救う「弘法救世」の決意/信じない者には理解できない/
        正しい修行をすることが肝心

    3 身心脱落(しんじんとつらく)すべし

        作仏を図することなかれ/考えられないことを考えよ/
        悟りを得るために坐禅するのではない/
        捨てようという気持ちすら捨てる

    4 一瞬一瞬の「いま」が大事

        直感的、感覚的な真の世界/生は生、死は死、前後際断せり/
        真実は向こうからやってくるもの/自己をわすれよ/
        「風はどこにでもある」という意味

    5 すべて変わるも、変わらぬ真理

        東洋的な自然観/「いま」にすべてが存在する/
        山は常に動いている/宇宙は成長・消滅のやむときがない/
        矛盾を超えた真実/水はどんなにかたちを変えても不変/
        賢者・聖人は山水となる

    6 悟る時、自然と一体化する

        何かをパッと感じるときがある/宇宙の根源と一体化する境地/
        死力を尽くして自分を捨て切る/己が悟ったのか、山水が悟ったのか/
        小石が竹にカーンと当たったその瞬間/自然の「永遠性」に触れる

    7 真実はおのれの内にあり

        祖仏が伝えてきたもの/生まれながらに備わった心の鏡/
        「修証一如」につながる考え方/知覚するとはどういうことか/
        仏の悟りと己の悟りとの関係/自分というものを超えた境地

    8 そこにある現実を直視せよ

        煩悩があるから幻の華をみるのか/何が実で何が虚なのか/
        幻の華も真実である/本当のものを見きわめる眼力

    9 死を受け入れて生きる

        死は逃れようがないもの/「生も死もひとときのくらいなり」/
        今という瞬間に全力を尽くす/ただわが身をも心をもはなちわすれる

    [道元略年譜]

著者・監修者プロフィール

栗田 勇(くりた いさむ)

1929年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。1955年同大学院修了。1978年『一遍上人』(新潮社)で芸術選奨文部大臣賞受賞。芸術・宗教・思想と幅広い分野で創作・評論活動を展開。近年は仏教を基盤とした日本精神文化についての著作が多い。 <主な著書>『西行から最澄へ』(岩波書店)、『最澄』<全3巻>(新潮社)、『古寺巡礼』『道元・一遍・良寛』(春秋社)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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