通貨とは国際政治そのものだ。戦争、ニクソンショック、超円高、ユーロ誕生、円圏構想や人民元論議まで、通貨をめぐる大きな出来事の裏にある国家間の熾烈なせめぎ合いを活写。文庫化に伴い、最新情勢を加筆。

通貨燃ゆ
円・元・ドル・ユーロの同時代史

定価:本体762円+税
発売日:2010年05月10日
ISBN:978-4-532-19543-4
並製/A6判/320ページ
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おすすめのポイント

通貨とは国際政治そのものだ。戦争、ニクソンショック、超円高、ユーロ誕生、円圏構想や人民元論議まで、通貨をめぐる大きな出来事の裏にある国家間の熾烈なせめぎ合いを活写。文庫化に伴い、最新情勢を加筆。

戦後から現在に至る国際通貨システムの歴史を、ポリティカルエコノミーの視点でたどった金融読み物。

目次

  1. 文庫版のための長い前書き

    第一章 ニクソンショックの深層
     1 なぜ国際通貨制度論は面白いか
     2 戦後史最大の事件・ニクソンショック
     3 日本にニクソンショックは見えなかったか
     補論1 スーザン・ストレンジ最期のインタビュー
     補論2 「れる・られる国」にポリティカルエコノミーは根付かない

    第二章 人民元をあえて経済から見ない
     1 人民元と中国共産党
     2 人民元の特異なふるまい
     3 人民元安を支えた「世界最大の人事部」
     4 人民元体制の行方
     5 試される国内金融政策

    第三章 通貨と通貨が戦うとき
     1 グルジア通貨は対ドル固定
     2 米国のユーラシア戦略と通貨
     3 世界最古のカレンシーボード
     4 兵器になった紙幣
     5 北朝鮮対大蔵省、または日米通貨戦争

    第四章 ケインズは「敗軍の将」だった
     1 ニューハンプシャー州のリゾート地
     2 六〇年前の夏を振り返る三つの視角
     3 「マネー敗戦」の屈辱を味わった英国とケインズ
     4 ケインズはナチスびいき、そしてホワイトは共産党シンパ
     5 英国の覇権が終わった日
     6 ほとんど「戦死」だったケインズ
     7 銀行学派vs.通貨学派
     8 ニクソンショックは、やはり完璧に予測可能だった
     9 IMF・世銀体制へお礼奉公した日本
     10 日本が放った批判の矢

    第五章 ユーロの宿命
     1 ユーロの本質はMADである
     2 米ロ「冷たい平和」の中で
     3 ポンドが消える時は来るのか

    第六章 潰えた円圏の夢
     1 マサチューセッツアベニュー・モデル
     2 円の国際化と「ア太会」という存在
     3 フィールド・オブ・ドリームズ

    文庫版のための補論―ニューヨーク資金決済網が支えるドルの慣性
    文庫版のためのあとがき

著者・監修者プロフィール

谷口 智彦(たにぐち ともひこ)

慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授。明治大学国際日本学部客員教授。JBPRESSコラムニスト。1957年生まれ。2005~08年、外務省外務副報道官、広報文化交流部参事官として外国プレス対応、スピーチを手がける。先立つ20年、『日経ビジネス』記者、編集委員。ロンドン外国プレス協会会長、米ブルッキングズ研究所CNAPS招聘給費研究員、上海国際問題研究所客座研究員、米プリンストン大学フルブライト客員研究員など歴任。著訳編書に『同盟が消える日』(編訳)、『戦略的資本主義』(訳)、『上海新風』など。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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