最悪の選択は現状維持、ではどのようにして利上げを行うべきなのか?日銀の財務、国の財政、金融機関の収益に多大な影響を与える出口戦略。衝撃を最小限に抑える選択を、8つのシナリオと独自の試算で解明する。

シナリオ分析 異次元緩和脱出
出口戦略のシミュレーション

高田創 編著
定価:本体2,000円+税
発売日:2017年10月25日
ISBN:978-4-532-35749-8
並製/四六判/256ページ
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おすすめのポイント

最悪の選択は現状維持、ではどのようにして利上げを行うべきなのか?日銀の財務、国の財政、金融機関の収益に多大な影響を与える出口戦略。衝撃を最小限に抑える選択を、8つのシナリオと独自の試算で解明する。

2018年3月に任期を迎える黒田日銀総裁。出口戦略がどうなるかを国民が注視しているが、日銀には出口を困難化する「3つの不都合な真実」があり、永遠の超金融緩和を余儀なくされるリスクも存在する。
 ここでいう「3つの不都合な真実」とは、①日銀の出口は米国が利下げになるまでの限られた猶予期間しかないこと、②日銀は金利ターゲットに転換することで長期の緩和維持を可能としたが、その反面で日銀自身の力による追加緩和は事実上困難であり、緩和の成否は米国経済状況次第であること、③マイナス金利とイールドカーブ・コントロールで市場に麻酔をかけているために日銀と市場の対話は困難であり、さらに麻酔は劇薬であるだけに金融システムに副作用が大きいこと、である。金融緩和を長期化すれば、出口における日銀の追加コスト負担も不可避だ。
 本書は、日銀を中心にしつつ、政府・金融機関を含めた三位一体構造の視点から出口戦略を展望。出口戦略に関する様々なスキームを提示する。政策論のみならず、日銀のバランスシートの毀損、民間金融機関へのインパクトなど独自分析も交えて、金融政策の進むべき道を明らかにするので、金融実務家にとっても有意義な情報が得られる。

目次

  1. Ⅰ 挑戦――黒田日銀の5年間は何だったのか

    Ⅱ 宿命――日銀の「3つの不都合な真実」

    Ⅲ 提言――日銀への「3つの提言」

    Ⅳ 出口――永遠に続くゼロのコスト・ベネフィット分析

    Ⅴ 日銀――永遠に続くゼロを避けるための出口スキーム

    Ⅵ 財政――出口で維持可能なのか

    Ⅶ 銀行――出口に向けて金融機関はどう対応するか

    Ⅷ 新版――「神の見えざる手」のコーディネーション

著者・監修者プロフィール

高田 創(たかた はじめ)

みずほ総合研究所株式会社 常務執行役員・チーフエコノミスト
1982年東京大学経済学部卒。86年オックスフォード大学開発経済学修士課程修了。82年日本興業銀行に入行、2000~11年みずほ証券執行役員・チーフストラテジストなどを務める。11年7月より現職。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」レギュラーコメンテーター、政府税制調査会委員。主な著書に『これだけは知っておきたい国際金融』(金融財政事情研究会、2015年)、『国債暴落――日本は生き残れるのか』(中央公論新社、2013年)、『20XX年 世界大恐慌の足音』(東洋経済新報社、2012年)、柴崎健との共著として『銀行の戦略転換』(東洋経済新報社、2004年)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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