何が経済発展を導き、停滞をもたらすのか? 再び成長を実現するには何が必要なのか? 経済史の第一人者が説く歴史の教訓。

経済史から考える
発展と停滞の論理

定価:本体2,200円+税
発売日:2017年11月20日
ISBN:978-4-532-35757-3
上製/四六判/288ページ
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おすすめのポイント

何が経済発展を導き、停滞をもたらすのか? 再び成長を実現するには何が必要なのか? 経済史の第一人者が説く歴史の教訓。

■経済学の理論と第一次史料の分析をもとに、日本の経済発展の論理を一貫して研究、経済史研究のフロンティアを切り開いてきた著者による「歴史からみた日本経済論」。

■メッセージは明快、刺激的で、歴史をベースに現在、未来を見通す格好の視点を提供する:
マクロ政策については、アベノミクスの柱の一つ、「高橋財政」をモデルとするリフレ政策、異次元緩和の誤りを指摘。異次元緩和に固執するのではなく、経済成長の趨勢を引き上げるための施策に政策の重点を移すべきだ、将来のインフレリスクに備えることこそ肝心だ、と主張します。

■戦前戦後を通じての日本経済の成長の源泉は1980年代には枯渇していた。それが今日の長期停滞の背景だ、と喝破。成長率を再び高めるには、イノベーションを醸成する政策、新たなビジネスモデル、新規参入の活性化が必要だ。こうした成長政策の舵取りと実行力は、戦前の産業構造の変化や、戦後の「所得倍増計画」に学ぶことができると説きます。人材育成、イノベーション醸成の点で、現在の高等教育の貧困、大学の置かれた惨状についてもきびしく批判します。

■東芝問題に象徴される企業ガバナンスについても、戦前の社外取締役の努力と奮闘、財閥の機能に学ぶことが多いと説きます。また、憲法改正の動きに関連して取り上げる戦前の秘密保護法、国家総動員法の帰結についての記述も、論争的であり、刺激的な内容になっていいます。

■全編にわたり、日本経済めぐるエピソードを通じて、現在の政策や制度、組織のあり方などについての豊富な示唆が繰り出されます。

目次

  1. 序 章 経済の歴史からどう学ぶことができるか

    第1章 「アベノミクス」をどう評価すべきか

    第2章 マクロ経済政策の是非

    第3章 根拠なき楽観の帰結

    第4章 政策形成の理念と現実

    第5章 経済成長のための戦略

    第6章 歴史の視点から問い直すガバナンスと組織運営

    第7章 危機対応への教訓

    第8章 立憲主義の重み

    第9章 歴史からの洞察

    補論1 政治システムと財政パフォーマンス

    補論2 日本における経済発展と所得分配

著者・監修者プロフィール

岡崎 哲ニ(おかざき てつじ)

東京大学大学院経済学研究科教授
1981年3月、東京大学経済学部経済学科卒業。1986年3月、同大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。1989年4月、東京大学経済学部助教授、1999年4月、同大学大学院経済学研究科教授。この間、スタンフォード大学経済学部客員教授(2002、2003年)、International Economic History Association(IEHA)副会長(2012‐2015年)、IEHA会長(2015年~)。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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