高齢者偏重となっている日本の経済運営。直ちに方向転換を行わないと将来世代の破綻は必至だ。日本経済の最大の病巣にメスを入れる。

シルバー民主主義の政治経済学
世代間対立克服への戦略

島澤諭
定価:本体2,400円+税
発売日:2017年11月20日
ISBN:978-4-532-35754-2
上製/四六判/280ページ
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おすすめのポイント

高齢者偏重となっている日本の経済運営。直ちに方向転換を行わないと将来世代の破綻は必至だ。日本経済の最大の病巣にメスを入れる。

公的債務の累増により、孫の世代は祖父母の世代に比べて1億円も損をするといわれるほど、日本の世代間格差は深刻さを増している。深刻な世代間格差の原因の一つとして指摘されるのが、シルバー民主主義だ。今後も少子化、高齢化の進展が見込まれており、現在の年齢別投票率を前提とすれば、投票で示される民意も高齢化する。
シルバー民主主義が問題とされるのは、政党間の民意獲得競争を通じて、高齢化した民意が政党への圧力となるからだ。高齢者が直接要求しなくとも、政党が票目当てに意向を忖度する。この結果、政治全体が、高齢者に受益が大きく偏る現在の財政・社会保障制度の抜本的な改革に極めて後ろ向きとなり、将来世代や若い世代に負担を先送りし、社会の持続可能性の危機をもたらす。
本書は、先進国に共通の現象としてのシルバー民主主義の実態を日本のデータに基づき明らかにするもの。誕生の背景、そして解決策を提示する。筆者は、経済企画庁出身のエコノミスト、コトリコフ教授が提唱した世代会計の理論を応用したオリジナルのシミュレーションも交えて、明快に分析する。

目次

  1. 序 章 シルバー民主主義の虚と実

    第1章 罠に陥ったのは日本だけか?

    第2章 本当にそうなのか?――社会保障におけるシルバー優遇の虚実

    第3章 対立は真実なのか?――世代間格差の実態

    第4章 改革を阻む俗説を斬る――先送りの犯人はシルバー優遇政治だけではない

    第5章 民意の高齢化は続くのか?――止まらないトレンドを分析する

    第6章 何が生み出したのか?――民意を忖度する政治の誕生

    第7章 脱却できるのか?――シルバー優遇政治超克の戦略

著者・監修者プロフィール

島澤 諭(しまさわ まなぶ)

公益財団法人中部圏社会経済研究所 経済分析・応用チームリーダー、法政大学講師、財務総合政策研究所客員研究員
1994年東京大学経済学部卒業。同年4月経済企画庁入庁。2001年内閣府退官。秋田経済法科大学経済学部専任講師、秋田大学教育文化学部准教授等を経て、15年4月より現職。この間、内閣府経済社会総合研究所客員研究員、内閣府世代会計専門家チーム委員等を兼任。主な著書に『孫は祖父より一億円損をする』(共著)『世代会計論入門』などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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