90年代日本経済は、ITと国際化によって従来の勝利の方程式の見直しを迫られた。企業は自己変革を遂げる一方、経済政策の有効性はゆらいだ。従来の「常識」を破壊した見えざる構造転換を解明する問題作。

日本経済 見えざる構造転換

定価:本体1,600円+税
発売日:2004年09月24日
ISBN:978-4-532-35113-7
上製/四六判/272ページ
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90年代日本経済は、ITと国際化によって従来の勝利の方程式の見直しを迫られた。企業は自己変革を遂げる一方、経済政策の有効性はゆらいだ。従来の「常識」を破壊した見えざる構造転換を解明する問題作。

目次

  1. 第1章 見えざる構造転換
     1 「兎」の米国、「亀」の日本
     2 「モルヒネ経済」の超克

    第2章 日本企業の「凋落」――「成功」が呼び起こした「失敗」
     1 競争と企業、そして政府
     2 現代の市場競争――3つの軸
     3 世界経済環境変化と日本の企業・産業
     4 80年代までの「成功」――内在した弱点
     5 90年代の蹉跌――情報技術革新と世界市場化

    第3章 日本企業「再生」の源泉――「アナログ」復活と「痩せ我慢」調整
     1 「日はまた昇る」式議論の陥穽
     2 「プロセスの最適化」の復権――アナログ的多様性と伸縮性
     3 安易な「組み合わせ」に走らず――「痩せ我慢」の長期調整
     4 日本産業のダイナミズム

    第4章 変貌する消費者――「需要不足」ではなく「適切な供給」不足
     1 一筋縄では買わなくなった消費者
     2 「説明しやすい価値」――「機能」の価格競争、底なしに沈む情報財価格、そして「中古価格」の影響
     3 「説明しにくい価値」――なぜ「その」製品を買うのか


    第5章 「固定費経済」となった日本経済――「回復の12年」の意味
     1 「大不況期」は実は「回復の12年」だった
     2 収益性のある(特に国内の)投資機会の枯渇
     3 マクロ調整のプロセス――日本と米国の差

    第6章 第3の道――新しい経済システムを目指して
     1 「回復の脆さ」を乗り越えるためには――旧来の「2分法」を超えて
     2 90年代の「負の遺産」
     3 「社会投資ファンド」システム
     4 新しい政府の役割――「社会投資ファンド」システムの運用
     5 おわりに

著者・監修者プロフィール

西村 清彦(にしむら きよひこ)

1953年東京生まれ。1975年東京大学経済学部卒業。1982年エール大学Ph.D.。1983年東京大学経済学部助教授。1994年東京大学経済学部教授。専攻は理論経済学・経済統計。関心分野は広く、理論経済学にとどまらず、産業、流通、マーケティング、地価、都市計画、IT、e-commerce等にわたっている。1998年9月国際的業績を上げた若手経済学者に贈られる日本経済学会中原賞受賞。 <主な著書>『情報技術革新と日本経済』(共著、有斐閣、2004)、『社会投資ファンド』(共編著、有斐閣、2004)、『不動産市場の経済分析』(編著、日本経済新聞社、2002)、『「価格革命」のマクロ経済学』(日本経済新聞社、1996/エコノミスト賞受賞)、『日本の地価の決まり方』(ちくま新書、1995)、『Imperfect Competition, Differential Information, and Microfoundations of Macroeconomics』(Oxford:Clarendon Press,1992/日経経済図書文化賞受賞)、『日本の流通』(共編著、東京大学出版会、1991)、『日本の株価地価』(共編著、東京大学出版会、1990)、『経済学のための最適化理論入門』(東京大学出版会、1990)、その他社会エッセイ集『プレーリードッグの嘆き』(講談社、1997)、経済エッセイ集『「やわらかな経済学」で日本経済の謎を解く』(日本経済新聞社、1999)、『やわらかなアタマで日本経済の謎を解く』(日経ビジネス人文庫、2002)がある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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