発掘により明らかになる新事実が、縄文観を塗り替えている。「炉は神聖なもので煮炊きは外で行われた」「食事がよかったからか、虫歯が多い」などおもしろトピックを満載。縄文研究第一人者による「縄文エッセイ」。

縄文人追跡

定価:本体1,400円+税
発売日:2000年03月21日
ISBN:978-4-532-16342-6
上製/四六判/206ページ
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おすすめのポイント

発掘により明らかになる新事実が、縄文観を塗り替えている。「炉は神聖なもので煮炊きは外で行われた」「食事がよかったからか、虫歯が多い」などおもしろトピックを満載。縄文研究第一人者による「縄文エッセイ」。

目次

  1. プロローグ――どこよりも早い新文化の火の手

    I 縄文人骨を読む

       科学的データで迫る[身体的特徴]
       遺骨に残る潜水漁法の跡[生活者の顔]
       農耕民に並ぶ保有水準[虫歯は語る]
       治癒を見守る「医療体制」[骨折の跡]
       過半数は十五歳までに死亡[短い寿命]
       リウマチや栄養失調……[病歴]
       「後ろから狙う」が常道?「闘い」
       現代犯罪捜査に道開く[土器の指紋]
       抜歯、断食……苦痛を超えて[成人式]
       縄文人の乾杯[果実酒]

    II 縄文人の原風景

       狩猟が生んだ「嫁入り型」[結婚]
       聖なる場としての住居[ウチとソト]
       ハラからヤマに続く遠近法[ムラの成立]
       ムラの中の対立、実は共存[双分制]
       縄文モデルムラは円[生活舞台]
       女性は土器で世界観表現[男女の分業]
       文様にしのばれる細やかな心[縄目]
       狩猟に命をかける[男の性(さが)]
       絶対的でない男女の役割[装身具]
       現代との相似形[アクセサリー]
       老人も安心して暮らせる[定住生活]
       いまに通じる縄文日本語[言葉]

    III 日本人に刷り込まれた「文化的遺伝子」

       いまに伝わる古代の祈り[蹲踞の習俗]
       人間と神の世界の中間に[子供の位置]
       副葬品が崩す「平等社会」観[身分階層]
       子抱き土偶のほのぼの[母子]
       目に見えない観念の産物「祭壇」
       ヒト形に近からず、遠からず[土偶]
       性に対するこだわりを超える[土偶の表現]
       石、木、牙、角、藁……[さまざまな偶像]
       板チョコ分割法[土偶の毀し方]
       円や方形に世界観を表現[記念物]
       六本柱の正体[三内丸山遺跡]
       春分、秋分の日の演出[ストーンサークル]

    IV 縄文人の影を追って

       石鏃をめぐる伝説[正体を追う]
       各地に残る巨人の物語[貝塚の発見]
       大森貝塚は先住民の遺産[最初の仮説]
       流布したアイヌ先住説[日本人の祖先]
       学会を揺るがした賛否論争[コロボックル説]
       学問に国粋主義のカゲ[「日本原人」論]
       姿見せた九千五百年前の世界[上野原遺跡]
       村を人工的に整備する[元屋敷遺跡]

著者・監修者プロフィール

小林 達雄(こばやし たつお)

1937年新潟県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。東京都教育庁文化課、文化庁文化財調査官を経て、現在、國學院大學文学部教授。1990年浜田青陵賞受賞。 <主な著書>『縄文人の世界』(朝日新聞社)、『縄文人の文化力』(新書館)、 『縄文土器の研究』(小学館)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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