限界と副作用が懸念される超金融緩和政策からの脱却が課題に。日銀審議委員だった国際経済学者が異次元緩和のメカニズムと次を読み解く。

超金融緩和からの脱却

定価:本体2,700円+税
発売日:2016年08月03日
ISBN:978-4-532-35706-1
上製/四六判/314ページ
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おすすめのポイント

限界と副作用が懸念される超金融緩和政策からの脱却が課題に。日銀審議委員だった国際経済学者が異次元緩和のメカニズムと次を読み解く。

・2016年3月末まで日銀審議委員を務め、マイナス金利導入には異議を唱えるなど、金融政策運営に関与してきた経済学者が、退任後異例の早さで刊行。アベノミクスの現状の理解と、これからを見通す上での必読書。

・限界と副作用が懸念される超金融緩和政策から、持続可能な金融緩和へ、いかに移行していくかが世界のセントラルバンカーたちの喫緊の課題。市場の追加金融緩和期待に翻弄される日本、なかなか金融正常化が進まないアメリカ、域内対立を抱えながら超金融緩和を深める欧州など、各国の金融緩和の実態と経済の現状を分析。金融政策だけでは限界がありヘリコプターマネーを提唱する最近の識者たちの議論と実践上の課題も紹介。金融緩和のこれからを読み解く。

・著者は、イエレン、フィッシャー、トリシェをはじめ世界中のセントラルバンカーたちと直接対話、白熱する議論を展開してきた。現在の金融政策を語る最適任者。

目次

  1. 第1章 本書の目的と審議委員としての経験

    第2章 金融政策を取り巻く環境の大きな変化

    第3章 なぜ世界の主要中央銀行は2%の物価安定目標を目指すのか

    第4章 金融政策の正常化に向かう米連邦準備理事会(FRB)

    第5章 異次元緩和を継続する日本銀行
    ―緩和不足批判から緩和過剰批判へ

    第6章 非伝統的政策の本格的開始が遅れた欧州中央銀行(ECB)

    第7章 物価の安定と金融システムの安定
    ―どちらが優先されるべきか

    第8章 金融政策と財政政策
    ―ヘリコプターマネーと政策協調はどう違うのか

著者・監修者プロフィール

白井 さゆり(しらい さゆり)

1963年生まれ。1989年慶應義塾大学大学院修士課程修了、1993年コロンビア大学経済学部大学院博士課程修了(Ph.D.取得)。1993年から1998年まで国際通貨基金(IMF)エコノミスト。1998年慶應義塾大学総合政策学部助教授を経て、2006年同大教授。2007年から2008年までパリ政治学院客員教授。2011年から2016年まで日本銀行政策委員会審議委員。現在 慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授。

主著
『ユーロ・リスク』(日本経済新聞出版社、2011年)
『欧州激震』(日本経済新聞出版社、2010年)
『欧州迷走』(日本経済新聞出版社、2009年)
『マクロ開発経済学―対外援助の新潮流』(有斐閣、2005年)
『人民元と中国経済』(日本経済新聞社、2004年)
『メガバンク危機とIMF経済政策』(角川書店、2002年)
『入門現代の国際金融』(東洋経済新報社、2002年)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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