いよいよ実現に向け動き出す公的介護保険制度。給付と負担の仕組み、市町村など行政の問題、介護・医療の現場、海外・国内の先進事例など、一般読者にも分かりやすく、その仕組みと意義、問題点を解説する。

介護保険の知識 導入迫る!
新しい社会保障制度

定価:本体830円+税
発売日:1997年05月08日
ISBN:978-4-532-10749-9
並製/新書判/184ページ
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いよいよ実現に向け動き出す公的介護保険制度。給付と負担の仕組み、市町村など行政の問題、介護・医療の現場、海外・国内の先進事例など、一般読者にも分かりやすく、その仕組みと意義、問題点を解説する。

目次

  1. 第1章 介護保険とは何か

     1 なぜ介護保険は必要か
      1 国によって異なる社会保険制度
      2 年金と医療が中心の日本
      3 高齢社会となった日本
      4 重くなる介護の負担
      5 「社会的入院」の問題
      6 老人福祉が必要な時代に

     2 介護保険導入までの経緯
      1 老人福祉の充実を謳った「21世紀福祉ビジョン」
      2 消費税導入を契機とした「ゴールドプラン」
      3 地域の声を反映した「新ゴールドプラン」

     3 新介護システムを形づくる四つのポイント
      1 高齢者自身による選択
      2 介護サービスの一元化
      3 ケアマネジメントの確立
      4 社会保険方式の導入

     4 難航する実現への道
      1 保険料の徴収方法の問題
      2 現金支給を認めるか
      3 法案提出を急いだ厚生省
      4 保険料を低く抑えたい思惑
      5 市町村がサービス提供の担い手に
      6 市町村からの激しい反発
      7 再度仕切り直しに

    第2章 介護保険 負担の仕組み

     1 介護費用はいくら必要か
      1 目標によって異なる費用
      2 基盤整備費用とサービス提供費用

     2 基盤整備のため作成されたゴールドプラン
      1 マンパワーの整備目標
      2 施設の整備目標
      3 全国を一万か所の地域単位に

     3 上方修正された新ゴールドプラン
      1 ゴールドプランの不十分だった点
      2 各市町村の実態把握へ
      3 マンパワー、施設とも目標を上方修正
      4 どこまで介護を充実させるか

     4 保険料負担はどう決まるか
      1 2000年度で四兆二千億円が必要に
      2 一人当たりで年間二千九百円余りに
      3 人により納める金額は異なる
      4 健保の保険料を合わせて徴収
      5 健保の負担は減る見込み
      6 国民健保加入者の場合
      7 公費による費用負担
      8 保険料滞納への対策

    第3章 介護保険 受給の仕組み

     1 介護認定の仕組み
      1 まず必要な介護認定
      2 要介護度の認定

     2 在宅介護のケアプランの作成
      1 要介護度とサービス費用の限度額
      2 症状に合わせメニューを選択
      3 ケアチームによるケアプランの検討
      4 サービス提供機関の紹介も
      5 定期的に見直し

     3 施設での介護の仕組み
      1 三種類の施設
      2 措置制度を廃止
      3 どの施設に入るのか、選択は自由に
      4 施設での費用の限度額

    第4章 先例に学ぶ

     1 介護先進国デンマーク
      1 市(コミューン)単位で独自の介護
      2 在宅介護中心でマンパワーも充実
      3 施設介護はプライエムが中心
      4 医療と介護との連携

     2 グラッドサックス市のケース
      1 施設か在宅か本人の意思を尊重
      2 施設介護で必要となる費用
      3 在宅介護のケース
      4 高負担に社会的合意
      5 医療費の節約も目的
      6 介護の充実で医療費を削減

     3 介護保険を始めたドイツ
      1 95年にスタート
      2 改革の背景
      3 保険料方式を選択
      4 制度の仕組み
      5 サービス提供の仕組み
      6 明らかになった問題点

     4 日本の介護先進地域・御調町
      1 典型的な過疎、高齢化の町
      2 介護力不足が寝たきりを生む実態
      3 「医療の出前」と「患者の自宅改造」を実行
      4 人間関係の壁
      5 たて割り行政の弊害
      6 医療、保健、福祉を連携
      7 施設の総合化のメリット
      8 地域の開業医との連携
      9 福祉バンク制度
      10 きめ細かく総合的なケアを実現
      11 福祉の理想郷

    第5章 介護保険の問題点

     1 介護保険料にまつわる問題
      1 「天引き」以外の人の滞納
      2 “掛け捨て”保険の性格
      3 保険料引き上げの悪循環
      4 市町村による補てん必要に?
      5 滞納者の介護をどうするか
      6 「保険料あって介護なし」になる恐れ
      7 介護先進地域の懸念

     2 介護費用の調達は税にすべきか保険にすべきか

      1 保険の原理になじまず
      2 保険料方式のメリット、デメリット
      3 税方式のメリット、デメリット
      4 不十分だった国民的合意づくり

     3 介護認定に関する問題
      1 市町村によるばらつきの不公平
      2 財政の圧迫にも

     4 介護基盤は整えられるか
      1 マンパワーは足りるのか
      2 人材の養成と確保が課題に
      3 施設の充実も課題

     5 ケアプラン、ケアマネジメントの問題
      1 利用者の声をどれだけ反映できるか
      2 民間サービスの活用が必要
      3 市町村の連携が必要に

     6 十分な介護体制の実現のために
      1 ネックになるのは何か早急に洗い出しを
      2 ‘やる気’が最も大切

著者・監修者プロフィール

渡辺 俊介(わたなべ しゅんすけ)

1944年生まれ。東京大学文学部卒業後、1970年に日本経済新聞社入社。政治部、経済部記者などを経て、1988年より論説委員。現在:日本経済新聞社論説委員兼経済部編集委員 <主な著書>『年金と社会保障の話』(新潮社)、『あなたの年金』(日本経済新聞社)、『年金危機』(日本経済新聞社)、『企業年金時代』(日本経済新聞社)、『年金改革』(日本経済新聞社)、『サラリーマンのための年金早わかりガイド』(日本経済新聞社)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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