競争原理で経済を活性化させた代償として所得格差が拡大、公的医療や教育が荒廃したイギリス。社会の安定を保ちつつ、グローバル競争を勝ち抜くにはどうすべきか。ブレア英政権が主張し、欧州政治の基本理念となった「第三の道」の実像を明らかにする。

第三の道
効率と公正の新たな同盟

定価:本体1,500円+税
発売日:1999年10月18日
ISBN:978-4-532-14771-6
上製/四六判/286ページ
購入画面へ進む

おすすめのポイント

競争原理で経済を活性化させた代償として所得格差が拡大、公的医療や教育が荒廃したイギリス。社会の安定を保ちつつ、グローバル競争を勝ち抜くにはどうすべきか。ブレア英政権が主張し、欧州政治の基本理念となった「第三の道」の実像を明らかにする。

目次

  1. はじめに

    第一章 社会主義は過去の遺物か
    社会主義の終焉/旧式の社会民主主義の限界/新自由主義の矛盾/二つの「主義」の比較/自由主義は万能か/四つの「主義」の配置図/社会民主主義はどこへ行くのか

    第二章 五つのジレンマ
    グローバリゼーションの意味するもの/新しい個人主義とは何か/左派と右派の区別は意味を失ったのか/政治家は将来設計を担い得るのか/環境配慮型の近代化/「第三の道」が目指すもの

    第三章 国家と市民社会
    民主主義の民主化/アクティブな市民社会をつくる/犯罪とコミュニティー/民主的家族

    第四章 平等とは何か
    「包合」と「排除」/ポジティブ・ウェルフェア社会/社会投資はどう行われるべきか

    第五章 グローバル時代に向けて
    コスモポリタン国家とは何か/多文化主義/コスモポリタン民主主義/ヨーロッパ連合の存在意義/グローバルなガバナンス/安定、平等、繁栄が溶け合う世界

    結び
    訳者あとがき 「第三の道」はどこへ行く

    索引

著者・監修者プロフィール

ギデンズ,アンソニー(ぎでんず あんそにー)

1938年ロンドン生まれ。パル大学卒業後ロンドン・スクール・オブ・ビジネス・エコノミックスより社会学修士号、ケンブリッジ大学より社会学博士号を取得。ケンブリッジ大学教授を経て、1997年からはロンドン・スクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンスの最高責任者であるディレクターの職に就いている。今日の社会学を主導する研究者の一人。「第三の道」を説くトニー・ブレア英首相に大きな影響を与えた。ロンドン・スクール・オブ・ビジネス・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンスのディレクター。 <主な著書>『社会理論の最前線』(ハーベスト社)、『社会学(改訂3版)』(而立書房)、『近代とはいかなる時代か?』(而立書房)、『親密性の変容』(而立書房)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

佐和 隆光(さわ たかみつ)

立命館大学政策科学研究科教授・京都大学経済研究所特任教授。1965年東京大学経済学部卒業後、京都大学経済研究所助教授、スタンフォード大学研究員、イリノイ大学客員教授などを経て、80年京都大学経済研究所教授。90~94年、95~99年、2001~06年京都大学経済研究所所長。1970年、27歳のときに『計量経済学の基礎』(東洋経済新報社)で日経・経済図書文化賞を受賞。『経済学とは何だろうか』(岩波新書)、『経済学の名言100』(ダイヤモンド社)、『地球温暖化を防ぐ』(岩波新書)など著書多数。現在は、経済思想、科学史、日本経済論、エネルギー・環境問題などに関心領域を広げ、数多くの提言を行っている。また「子どもの経済教育研究室」顧問を務めるなど、若年層への経済学の普及にも力を入れている。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

同じジャンルの商品

もっと見る

now loading