雪月花(花の巻)

定価:本体38,835円+税
発売日:1994年04月07日
ISBN:978-4-532-12238-6
特染布装豪華箱入り額装本/B3判
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おすすめのポイント

花と月 東山魁夷
だいぶ前のことですが、私はしだれの満開と、春宵の満月とが互いに呼び合う情景を描きたいと考えました。それで私はその夜が満月であることを確かめてから、京都へ向かったのです。
昼間、洛北で写生をしていた私は、頃合いを見定めて円山公園へと急ぎました。間もなく山の頂きが明るくなって、丸い月が紫がかった宵空を背景に昇りはじめました。
花はいま月を見上げ月も花を見ています。この瞬間、周囲の雑踏は何も眼に入らず、ただ、月と花だけの清麗な天地に身を置いている自分に気づきました。
これを巡り合いというのでしょうか。花の盛りは短かく、また、満月と出合うのはなかなか難しいことです。なぜなら満月はこの場合、ただ一度だけで曇りか雨になれば見ることは出来ないでしょう。そして私がその場に居合わせなければなりません。
風景との巡り合いは、いつの時もただ一度と思わなければならないのです。自然と共に生きていて常に変化してゆくからです。     (「花の巻」序文より)

目次

  1. 水辺に咲く 花明かり 行く春 春静 谿若葉 宵桜 春映 麗春 吉野の春 沼

著者・監修者プロフィール

東山 魁夷(ひがしやま かいい)

1908年横浜生まれ。1926年東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科入学。1933年ドイツへ留学し、ベルリン大学で美術史を専攻。1947年第三回日展に「残照」出品、特選となる。1956年、日展出品作「光昏」で日本芸術院賞を受賞。1969年11月、文化勲章受章、文化功労者として顕彰される。1974年、日展理事長に就任。1984年、ドイツのプール・ル・メリット学術・芸術院の外国人会員に選ばれる。1999年5月6日に逝去。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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