「福祉」の呪縛
自助努力支援型政策の構想

櫻田淳
定価:本体1,553円+税
発売日:1997年01月22日
ISBN:978-4-532-16191-0
212ページ
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目次

  1. 序章 「異邦人」の来歴

    前例がなければ、私が前例を作る
    「武闘派・櫻田」が作られた日々
    「結果がすべて」という現実
    ワード・プロセッサーという「天恵」
    時代の奔流と格闘したい
    こうとしか、生きようがなかった
    楽しまずんば是れ如何

    第一章 オウム真理教と「空疎なヒューマニズム」

    「戦後」の負債としてのオウム真理教事件
    教祖を育てた「閉鎖空間」
    「閉鎖空間」の再生としてのオウム真理教
    人間の怨念に気付かなかった信者の悲劇
    麻原彰晃の「三分の理」
    「一流の大学、一流の会社」という幻想
    障害者にもある「俗物性」
    「幸福な社会」の誤謬
    「福祉」と「自由な社会」の間

    第二章 「福祉」という名の呪縛

    問われなかった「福祉の内実」
    「国民福祉税」構想を巡って
    不可侵の領域としての「福祉」
    自助努力を阻む環境
    「自由・無差別」のADA制定
    「福祉」よりも「支援」を

    第三章 「福祉政策」の摩訶不思議

    哲学不在の「福祉政策」
    「福祉政策の拡散」とは
    「自助努力支援型政策」の意味
    「福祉」の意味の再考
    「人間の矜持」という根本
    真正の福祉政策とは
    何が私を支えてきたか

    第四章 二十世紀資本主義における「福祉」

    経済社会と障害者
    「真面目が支配した時代」にて
    障害者は日本の暮らし難さに最も敏感な人々
    戦後を支配した「余裕のない生産至上主義」
    「福祉」の前提が変わる

    第五章 次代のための「福祉」の意味

    仕事の質や独創性を重視する社会
    「シンボリック・アナリスト」として活躍する障害者
    可能性を与えることこそ重要
    障害者教育における哲学の欠落
    創造性の発揮を目指した教育へ
    高度情報通信社会の整備
    次代の経済社会のために

    第六章 「自助努力支援」のための政策

    住宅・都市・交通政策の問題―歩道橋は撤去せよ
    本当に「優しい街」とは「災害に強い街」
    教育政策の問題―「特殊教育」を巡って
    コミュニケーションを起点に
    自立支援の根幹としての高等教育
    高等教育における「社会のルール」
    「マーケット」としての障害者
    障害者サーヴィスは公的機関から民間団体主導に
    「問答無用の正義」を退場させよ

    終章 二十一世紀日本と「自由な社会」

    人間の「役割」について
    高齢化社会を巡る理論
    有機的な社会の再生に向けて
    「花より団子」を超えた発想
    「再び巡り来る」価値とは
    自由という普遍的価値のために

著者・監修者プロフィール

櫻田 淳(さくらだ じゅん)

1965年宮城県生まれ。1981年青森県立八戸第一養護学校中学部を卒業。出生時以来の脳性小児麻痺で身体障害者手帳2級と認定されるが、1991年に北海道大学法学部を卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程(国際政治)を修了。現在、衆議院議員の政策担当公設秘書を務める。1993年に「重度障害者が感じる「福祉」の牢獄」(雑誌「中央公論」)を発表、以降政治、防衛などにわたって精力的な執筆活動をしている。1995年に「第1回読売論壇新人賞」の最優秀賞を受賞。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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