ゆるみきった経営を見直し、IT革命の波に乗りデジタル人本主義経営を構築せよ! 過度の設備投資、戦略なき事業ポートフォリオ、人本主義のオーバーランなどの問題点を解明し、「賃金を下げてでも雇用を守るべき」などの提言を行う意欲作。

経営の未来を見誤るな
デジタル人本主義への道

定価:本体1,800円+税
発売日:2000年02月08日
ISBN:978-4-532-14813-3
上製/四六判/381ページ
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ゆるみきった経営を見直し、IT革命の波に乗りデジタル人本主義経営を構築せよ! 過度の設備投資、戦略なき事業ポートフォリオ、人本主義のオーバーランなどの問題点を解明し、「賃金を下げてでも雇用を守るべき」などの提言を行う意欲作。

目次

  1. 序 章 カネとヒトの複合不況
    97年11月、魔の月曜日/日本人はお化けを見た/カネとヒトの複合不況/マネジメントの3つの欠如/日本型、アジア型への不信/人本主義はどこへ行く/長いトンネルの向こうに

    第1章 資本主義の逆襲?
    異常な3年間/需要総崩れの98年/消費者の不安/企業の不安と98年秋の反転/6年サイクルで危機が日本を襲う/重要なものの「値段」が一気に高くなる/金融に撃たれた日本/投資偏重になっていた日本企業/価格だけが理由ではない80年代に進んだ、ヒトと投資のバランスの狂い資本の使いすぎ/経営のゆるみ/見習うべきは70年代の日本企業

    第2章 人本主義は死なない
    制度・慣行=環境X原理/成立しなくなった方程式、意図せざる原理変更原理を考え、環境とのかけ算をする/グローバル・スタンダードへの違和感当たり前スタンダードのすすめ/人本主義という日本の原理従業員主権――企業は誰のものか/分散シェアリング――組織をどう編成するか 組織的市場――どんな取引関係にするかヒトのネットワークのよさ、二重がさねの弱さ人本主義の誤解とオーバーラン/日本社会の高齢化/IT革命東アジアの発展/環境変化がもたらす、未来からの波

    第3章 戦略なき投資の悲劇
    あぶり出された資本効率の悪さ/しかし、見事な70年代/自己資本は誰のものか/経常付加価値こそ企業の生み出すもの大きく悪化した付加価値の生産効率/付加価値の分配、内部保留の意味なぜ、資本効率がこれほど悪化したか/横並び投資、再投入投資、そして重複投資/成金のゆるみ/従業員主権のオーバーラン/経営能力の不足/誰のための資本効率かROE偏重への警告、ヒトと資本のバランスへの警告/ヒトの智恵を大切に/事業のリストラは必至

    第4章 事業地図の塗り替えとしてのリストラ
    さまざまなリストラ/誰のための事業リストラか/社会的コンセンサスが生まれつつある/事業地図の塗り替えが本質/事業移管、事業統合、企業合併、事業独立/なぜ、地図の塗り替えが必至か/規模の経済、範囲の経済、重複投資のムダの排除/マネジメントバイアウトとのれん分け創業/なぜ、リストラ対象事業が増えたのか/新事業体の事業合理性と組織合理性/人本主義的なリストラプロセス/商法・会計の制度改革が後押し/株式会社制度の柔軟性

    第5章 雇用を「守る」、雇用を生み出す
    外部・内部・中間の3つの「労働市場」/雇用の循環的調整でも同じ3つの型/雇用を「守る」/失業率の日米逆転/長いトレンドの中では、それほど厳しくない/終身一企業就業から長期雇用保証へ/中間労働市場の人本主義的原理/しかし、賃下げはありうる/なぜ、企業にとって雇用を「守る」ことが合理的か/長期雇用保証の社会的効果/雇用を生み出すのは、企業/自由を求める流動化、させられる流動化/泣いて馬謖を斬る

    第6章 若い力を活かす人事
    管理職インフレの弊害/年功序列は、もう保たない/若いアメリカ、年寄りの日本/悪平等を廃する/上げるべき人を上げる/能力主義・成果主義のむつかしさ/日本型人事のオーバーランこそ本質/若い力を活かすことを優先すべき/「厳しい」人本主義の時代へ/エリートの育成

    第7章 IT革命こそ日本のチャンス
    3つの未来からの波/IT革命に遅れた日本/日本語の壁/通信、ベンチャー、組織効率も遅れの理由/消えていく遅れの理由、新しい技術の動き/実験の国アメリカ、育成の国日本/IT革命が生み出す新しい産業/インターネットが流通と商業を変える/新しいビジネスモデル、新しい「市場」業/物流と資金決済が鍵/系列は崩壊しない、しかし厳しくなる/中小企業の時代が来る/組織は蓄積する、市場は利用する/宅配便・コンビニ・携帯電話・ゲーム/カメの日本のデジタル人本主義

    第8章 東アジアとの分業が日本を助ける
    ニッポンが超カワイイ/日本企業にとって大切な東アジア/東アジア危機からの急回復/アジアの自信、日本の悲観/ 事故疑問不況から抜け出すべき/東アジアとの多様な分業/日本の幸運/日本産業の第三の波/空洞化はしない/総合安全保障としての国際分業/東アジアで人本主義経営を/日本列島の三つの顔

    第9章 シニアを生かして、シニア市場を開拓
    高齢社会超先進国日本/複眼の必要性/シニアの本質は、「バラツキ」/シニアマネーの大きさ/人生の第二ラウンド/シニアベンチャー、「超サラ」のすすめ/シニアマーケットのさまざまな広がり/多品種・少量・便利・割高/老後の不安は時と共に小さくなる?/次の10年が大切

    第10章 社長のリストラ
    究極の反省とリストラ/需要過多、供給過少、チェックの空洞化/新興国家のタイムラグ/哲学なきフロントランナー/世代の危機/システム疲労/歴史の加速、システムの手直し/トップの世代交代/望ましいトップの三つの「観」と「眼」/マクロマネジメントの理論/将来のための、育成と健康維持/ミドルによるトップの信任投票/歴史の歯車を回すのはトップ自身

    終 章 デジタル人本主義で日本企業再浮上
    技術のデジタル、経営のデジタル/なぜ人本主義はオーバーランするのか/経営合理性、管理会計システム、個性/ヒトと投資のバランスを取り戻す/従業員主権と株式会社制度/株主と従業員、どちらが目的、どちらが制約/資本市場からの圧力は「正しい声」か/株式市場は本当に危険資本供給の場か/市場と組織、カネとヒト――そのミックス/ミックスは歴史の中で揺れ動く/ヒトの安定的ネットワークへ/シリコンバレーの

著者・監修者プロフィール

伊丹 敬之(いたみ ひろゆき)

国際大学学長、一橋大学名誉教授。1969年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、72年カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)、その後一橋大学商学部で教鞭をとり、85年教授。東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、2017年9月より現職。この間スタンフォード大学客員准教授等を務める。主な著書に『マネジメント・コントロールの理論』(岩波書店)、『経営戦略の論理(第4版)』(日本経済新聞出版社)、『人本主義企業』(筑摩書房)、『日本型コーポレートガバナンス』(日本経済新聞出版社)、『場の論理とマネジメント』(東洋経済新報社)、『よき経営者の姿』『イノベーションを興す』(いずれも日本経済新聞出版社)、『人間の達人 本田宗一郎』『高度成長を引きずり出した男』(いずれもPHP研究所)、『日本企業は何で食っていくのか』『孫子に経営を読む』『難題が飛び込む男 土光敏夫』(いずれも日本経済新聞出版社)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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