年金の抱える問題は、危機に瀕した財政状況だけではない。年金積立金という150兆円に達する世界にも類を見ない巨額な資金の運用というリスクが、2008年に浮上してくるのだ! 問題点を整理し、対応策を提言。

年金2008年問題
市場を歪める巨大資金

定価:本体1,800円+税
発売日:2004年08月26日
ISBN:978-4-532-13283-5
上製/四六判/240ページ
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おすすめのポイント

年金の抱える問題は、危機に瀕した財政状況だけではない。年金積立金という150兆円に達する世界にも類を見ない巨額な資金の運用というリスクが、2008年に浮上してくるのだ! 問題点を整理し、対応策を提言。

目次

  1. 序章 知られざる巨大リスク 2008年問題

    第1章 公的年金積立金という巨大な資金プール
     1 公的年金は巨大な資金の流れ
     2 細心の注意を要する積立金運用
     3 機動的運用の可能な規模を超えていないか
     4 今次年金改革で積立金はどうなったか

    第2章 財投改革の死角
     1 「古き良き時代」は終わった
     2 「財投の肥大」に焦点が当たった財投改革
     3 自主運用で年金制度にとってのリスクは増大

    第3章 公的年金への誤解を解く
     1 年金は個人向け「金融商品」ではない
     2 公的年金は「移転」の制度である
     3 勤労世代の「負担」は「給付」であって「拠出」ではない
     4 公的年金の方程式

    第4章 「積立金」は「蓄え」か
     1 つみたてきんものがたり
     2 積立金のイメージを正す
     3 「積立金」はなぜ貴重か

    第5章 積立金運用のジレンマ
     1 そもそも運用の目的は?
     2 政府が大株主になってしまう
     3 運用益極大は「中間目標」に過ぎない

    第6章 海外の積立金運用におけるイノベーション
     1 全額を国債に運用する米国
     2 独立組織で株式や不動産を買うカナダ
     3 ほとんどの資金を国外に運用するアイルランド
     4 各国の議論の成果とイノベーション
     5 出口が狭い日本

    第7章 積立金の出口を探せ!
     1 独立した運用組織の必要性と限界
     2 独立した運用組織の限界を国民との対話によって広げる
     3 運用組織と市場
     4 政府による民間資産保有・運用という重いテーマ

    おわりに
    参考文献
    参考資料
    [BOX]

著者・監修者プロフィール

玉木 伸介(たまき のぶすけ)

1979年東京大学経済学部卒業。同年、日本銀行入行。考査局、企画局、国際局、情報サービス局広報課長などを経て、2001年総合研究開発機構(NIRA)主任研究員。現在、預金保険機構に勤務。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス経済学修士。 <主な論文>「高齢社会の入り口で必要な政策分析――公的年金積立金は何を語るのか」(NIRA「政策研究」Vol.15、No.9、2002)、「インフレ・ターゲティングにひそむ財政政策」(NIRA「政策研究」Vol.16、No.8、2003)、「公的年金積立金の機能及び自主運用に関する議論の枠組みについて」(「公共選択の研究」Vol.40、2003)

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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