大好評『養老孟司・学問の挌闘』の続編。脳と意識、脳とカオス、脳と機械(コンピューター)をテーマに、一級の若手研究者と養老教授が、学問のフロンティアを開拓すべく瑞々しい論争を展開。読者を激しく挑発する。

養老孟司・学問の挑発
「脳」にいどむ11人の精鋭との論戦

定価:本体1,400円+税
発売日:2000年02月16日
ISBN:978-4-532-16334-1
並製/四六判/257ページ
購入画面へ進む

おすすめのポイント

大好評『養老孟司・学問の挌闘』の続編。脳と意識、脳とカオス、脳と機械(コンピューター)をテーマに、一級の若手研究者と養老教授が、学問のフロンティアを開拓すべく瑞々しい論争を展開。読者を激しく挑発する。

目次

  1. まえがき

    Round 1 脳にせまる機械

    1 コンピューターに生物はつくれるか
     生物をシステムとして理解する(北野宏明)
     コンピューター世界の遺伝子と発生(養老孟司×北野宏明)
     専門家でないからできる研究/誤差の大きさもデータの一つ/CPUが細胞になる/真の姿に近づくための努力/酸素だって毒になる/生物はご都合主義/人工知能にも皮膚感覚を

    2 小脳に知の原点をさぐる
     コンピューターで脳の働きをまねる(川人光男)
     想像以上に大きい小脳の役割(養老孟司×川人光男)
     結果より過程をまねる/脳の中に数式はない/「体が覚える」の仕組み/脳のパーツの不思議な関係/思考の深さ決める/小脳の三角形/ヒトとサルを隔てるもの/コミュニケーションの本当の目的

    3 欲望をもつコンピューター
     脳型コンピューターをめざす(市川道教)
     欲望をもたせた機械とは(養老孟司×市川道教)
     ほんとうは単純な脳/忘れてはならない「欲」/論理だけでは生きられない/頼りない意識/いまの社会は意識中心主義/黒く見えるシロクマ/虫と話せる日

    4 コンピューターの人間らしさとは
     機械に「恩義」を感じる(竹内勇剛)
     機会の人間らしさとは何だろうか(養老孟司×竹内勇剛)
     機械にだって感謝する/日本人は義理がたい/主体はメディアか、人間か/真実は誰も知らない/その判断の根拠は何?/人間だって物体だ/他者としてのコンピューター

    Round 2 多様性にあふれた脳

    5 カオスで脳をさぐる
     アナログ性と非同期性に着目(合原一幸)
     カオスで見た生物を脳(養老孟司×合原一幸)
     カオスで解く最適化問題/存在するモノはつくれる/個性が強い昆虫の脳/においの中枢は高級?/ヤモリの目、人間の目/期待大きい工学の役割

    6 バーチャルリアリティーの見果てぬ夢
     相対性理論の世界も体験できる(廣瀬通孝)
     脳と仮想現実(養老孟司×廣瀬通孝)
     広がる思考の枠/研究に二つの方向/純粋な世界から汚れた現実へ/脳の進化とよく似た展開/心配ない? TVゲームの悪影響/脳はだまされたがっている?/同一性から違いの科学へ

    7 脳が紡いだ言葉の世界
     言語理解のプロセスをさぐる(辻井潤一)
     言葉が教える脳の世界(養老孟司×辻井潤一)
     人間にはなぜ「言葉がわかる」のか/言葉はコミュニケーション手段か/抽象概念を操る能力はどこから生まれたか/「101番目の現実」という幻想/日本人はなぜ議論下手か/役に立たない科学は悪いのか

    8 視覚から覗く心の不思議
     主観的知覚体験をさぐる(下條信輔)
     知覚のあやうさ(養老孟司×下條信輔)
     存在しない「一瞬の現在」/ポケモン事件と神経のリズム/目のシャッターは脳が切る/知覚する脳、知覚される脳/子供はなぜキレるのか/人は遺伝でどこまで決まる?/自由意思とは何か

    Round 3 脳と心の正体

    9 心がやどる場所
     心をニューロン発火で理解(茂木健一郎)
     脳が世界をつくり出す(養老孟司×茂木健一郎)
     社会は自然を排除する/いいうそ、悪いうそ/超越的なものに向かわぬ日本/現代の踏み絵/官僚答弁と日本語/江川に勝てない/東大教授/研究に大切な“実感”

    10 脳は複雑さを好まない
     マップ形成の原理をさぐる(田中 繁)
     脳の構造と機能をめぐって(養老孟司×田中 繁)
     自己組織化が生み出す機能/遺伝か環境か?/ガリレオのうそ/脳からこぼれたサイエンス/天才とは何か/構造生み出す競争原理/論文は推理小説/

    11 脳の最終的な記述は可能か
     動的に脳を見る(津田一郎)
     言葉が教える脳の世界(養老孟司×津田一郎)
     西洋流の科学を超える/現在の学問の重苦しさはどこからくるか/逞しい学問をつくる/学問は極端に走らないとおもしろくない

    あとがき

著者・監修者プロフィール

養老 孟司(ようろう たけし)

1937年生まれ。1962年東京大学医学部卒業。1995年に東京大学医学部教授を退官。現在東京大学名誉教授。専門は解剖学。脳、身体、自然と都市といった視点から理論を展開し、日本の学問や思想に強い影響を与え続けている。、、<主な著書>、『唯脳論』(青土社)、『からだの見方』(筑摩書房)、『人間科学』(筑摩書房)、『手入れ文化と日本』(白日社)、『バカの壁』(新潮社)、『かけがえのないもの』(白日社)など多数

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

日経サイエンス編集部 (にっけいさいえんすへんしゅうぶ )

同じジャンルの商品

もっと見る

now loading