密林を歩き回り、人跡未踏の大河を下り、ひたすら食糧確保に知恵を絞る日々――16万人が死んだニューギニア戦線で生き残った男の希有な体験を綴った戦記。ユーモアを湛えた文章は、読者に不思議な感動をもたらす。

鉄砲を一発も撃たなかったおじいさんのニューギニア戦記

定価:本体1,600円+税
発売日:2003年06月26日
ISBN:978-4-532-16442-3
上製/四六判/237ページ
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おすすめのポイント

密林を歩き回り、人跡未踏の大河を下り、ひたすら食糧確保に知恵を絞る日々――16万人が死んだニューギニア戦線で生き残った男の希有な体験を綴った戦記。ユーモアを湛えた文章は、読者に不思議な感動をもたらす。

目次

  1. 序章 陸軍衛生兵の日々
    東京第二陸軍病院に召集/レントゲン室勤務の青春/召集解除、食糧不足に悩む/北京陸軍病院からの誘い/再び応召

    第1章 ニューギニアへ
    行く先も知らず出発/さらば祖国よ/友軍機に見守られてマニラ湾へ/西部ニューギニアに到着/グラマン来襲、病院爆撃さる/転属を願い、ホーランジャへ/特殊工作班神機関に配属

    第2章 特殊工作班神機関
    神機関の構成と任務/海岸班を編成、工作実施に出発/海上集落タブラスハ/宣撫工作を開始/輝く星と夜光虫、幻想の世界/軍警を指揮し、実地踏査に/猪料理に歓迎のダンス/闇の中からわき上がった灯り/ジャングルの中の「千一夜物語」/イルカの大群を乗り切る/空から地から、ヤマビルの攻撃/ブングラン・アエル/日本人には見えなくなった?

    第3章 奥地へ踏み込む
    東部ニューギニアに出発/手投げ弾で魚捕り/拠点を求めてさらに奥地へ/米軍飛行士を捕虜にする/ホーランジャ陥落/すわ、敵の追撃か/オランジャングル(密林の人)/あてどなく彷徨う転進部隊/食べ損なったご馳走/特務機関の適任者とは/金親上等兵戦死/人食い人種(?)と出会う/老人の巨大な睾丸/最後のマカンブサール/サゴ澱粉採り開始/死と隣り合わせの転進へ/いよいよ未踏のジャングルへ

    第4章 密林の大転進
    大密林に踏み込む/サゴ椰子を求めてくたびれ儲け/見えない太陽を見る原住民/集落発見/総出でサゴ採集/「北部ニューギニア探検隊此処に宿す」/遂に出た大マンベラモ河/丸木舟づくり/踊り続けるパプア人たち

    第5章 大河マンベラモを下る
    丸木舟で魔境へ/ターザン映画の光景/敵機が救いの神/激流にロープが切れた/鰐機関警備隊と出会う/鉄砲水に丸木舟を浚われる/鰐機関と合流/「助けてくれとなぜ言わぬ」/高砂族を救助する/米軍基地攻撃に失敗/見つからなかった遺体/機関統一への人身御供/さらばマンベラモ

    第6章 何よりも食糧の確保
    悲惨な戦闘に耐えるサルミ/新しい神機関本部設置/敵後方に潜入せよ/病院収容で人数半減/シュヘンメル山の旦那/恋の逃避行/姿なき敵/大ワニを仕留める/現地自活態勢に入る/食糧の自給態勢/旨いものは少人数に限る/激戦の跡を辿って/米軍物資で潤う松山部隊/敵地へ食料調達に/食糧倉庫発見/台湾人兵補に教わった猪の罠作り/原住民の不思議な観察力/食べ物が何よりの日々/足のある蛇、王冠鳩/病死していた渡辺中尉/鴻軍医も倒れる

    第7章 帰国まで
    終戦の報来る/迷い兵を発見/トラックは兵士の墓場/占領軍兵士は殆ど原住民/鰻の子、蟹の子が河を上る/苦力頭が占領軍の伍長/負傷者救出/日本人MPに任命される/原住民の応援/南興農園に駐留所を作る/MPの役得/機関長連行/私物検査なしで日本へ/我々を繋いだ信頼の絆/故国の土を踏む

    終 章 それから
    機関長、無念の刑死/遺骨のその後/生きていた英霊/幻の転進部隊/真実の記録を残したい/60年ぶりの豪徳寺

著者・監修者プロフィール

深津 信義(ふかつ のぶよし)

1918年東京・三河島生まれ。小学校卒業後、米屋の住み込み店員となる。1939年召集、衛生兵となる。1942年、召集解除。1943年再び召集、ニューギニア派遣。1946年帰国。1958年株式会社深井商店設立、専務、会長を歴任。1997年深井商店退職、現在、日本ボーイスカウト東京連盟弥生地区協議会長、台東区社会教育団体協議会常任理事。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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