台頭する中国に日本が対するには、まず急接近する米中関係を捉えねばならない。貿易、投資、金融など経済関係を中心に農業、エネルギー問題まで日米中の三角関係を分析、取り残される感の強い日本の活路を探る。

中国の世紀 日本の戦略
米中緊密化の狭間で

定価:本体2,500円+税
発売日:1993年11月17日
ISBN:978-4-532-14984-0
上製/四六判/332ページ
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台頭する中国に日本が対するには、まず急接近する米中関係を捉えねばならない。貿易、投資、金融など経済関係を中心に農業、エネルギー問題まで日米中の三角関係を分析、取り残される感の強い日本の活路を探る。

目次

  1. 序章 米中の狭間で浮標する日本 ----「アジアの日本」で生きる志を

        1 2002年に“第二世代入り”した日米中の三角関係
        2 二国間外交から転換、多国間外交を本格作動する中国
        3 第二次大戦後の検証が解き明かす将来への指針と提言
        4 マンスフィールド米大使の二十一世紀へのメッセージ

    第1章 中国の台頭で薄れる日本の存在感

        1 加速する中国のグローバル化
        2 変わる日米中間のカネ、モノ、ヒトの流れ
        3 薄れる日本の存在感
        4 対中国家戦略求められる日本

    第2章 制度改革----グローバル化する中国、途上国化する日本

        1 日本は改革のモデルとして不適格か
        2 改革の光と影
        3 変化する中国とその影響

    第3章 日米から日中へシフトする貿易摩擦

        1 歴史は繰り返されるのか
        2 日米貿易摩擦から学ぶべき教訓
        3 拡大均衡を目指して

    第4章 不安定で収益性も低い日本の対中投資

        1 日米欧企業による対中投資の変化と投資収益比較
        2 激変する中国の市場競争
        3 競争力強化への言

    第5章 日本より先を行く中国の産学連携

        1 中国「産学連携」の特徴----日米との比較
        2 「中国のシリコンバレー」中関村
        3 百花繚乱の「産学連携」実態
        4 日本への提言

    第6章 WTO加盟で一段と積極化する米国金融機関の対中戦略

        1 中国の金融開国でビジネスチャンスを追求する米国
        2 日米の対中金融ビジネスの取り組み
        3 外国銀行がとりうる対中戦略
        4 未成熟な中国の金融サービス市場での競争
        5 金融のグローバル化を中国はどう見ているか
        6 金融大国へ向かう中国

    第7章 中国の台頭と日米中エネルギー関係への影響

        1 中国は国際エネルギー市場の不安定化要因か
        2 エネルギー問題対処のための国際展開および戦略
        3 中国イニシアティブへの米国の関心
        4 国内市場の改革・開放によって拡大する巨大なビジネスチャンス
        5 エネルギーをめぐる日米中トライアングル関係への影響
        6 日本への提言

    第8章 中国の対米輸入・対日輸出拡大で揺れる農産物市場

        1 米国の対中農産物輸出増
        2 国際農産物市場への影響
        3 日中農産物貿易の拡大
        4 日米中のトライアングル関係と貿易摩擦
        5 アグリビジネス多国籍企業の展開
        6 日中両国のリーダーシップに期待

    第9章 安保面で米中の“従属変数”となった日本

        1 国際的な枠組みの中の日米中関係----経緯と相互関係
        2 中国の日米安全保障条約批判と三国間の課題
        3 中国の国防近代化の進展と日米両国が抱く懸念
        4 日米中関係を規定する安全保障上の要因とその影響
        5 日米中関係の安定化と日本の対応
        6 日米中三国関係の重要性

    第10章 米国からの帰国留学生が支える中国新指導グループ

        1 米国留学生への期待高まる中国
        2 中国の留学政策の歴史
        3 米国の「親中」勢力
        4 中日両国の「重米軽亜」の傾向是正

    第11章 文化交流でも厚み増す米国

        1 近年の目まぐるしい変化とその背景
        2 米国の影響
        3 日本の影響
        4 中国国内の受け止め方と発展の趨勢
        5 日本への提言

    第12章 経済で中国と戦略的に手を結ぶ米国

        1 米国の動機
        2 米国と経済グローバリゼーション----統合への歩み
        3 日米中三国関係の考察

著者・監修者プロフィール

鮫島 敬治(さめじま けいじ)

日本経済研究センター客員研究委員。1932年中国生まれ。1947年大連から引き揚げ、1956年大阪外国語大学卒業、日本経済新聞社入社。1964年日中記者交換実現に伴い初代北京特派員。1970年以降は論説委員、論説副主幹、取締役大阪編集局長、常務東京編集局長、専務国際担当などを歴任、1995年日本経済研究センター研究顧問、1998年から現職、大阪産業大学客員教授。この間、東京外国語大学講師(中国経済論)、対外経済協力審議会委員、日本記者クラブ理事長などを兼務。 <主な著書>『8億の友人たち――日中国交回復への道』(日本経済新聞社、1971年)、『人物中国の歴史第10巻・人民中国の誕生:周恩来』(共著、集英社、1987年)、『2020年の中国』(編著、日本経済新聞社、2000年)、『中国 WTO加盟の衝撃』(編著、日本経済新聞社、2001年)、『中国の世紀 日本の戦略』(編著、日本経済新聞社、2002年)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

日本経済研究センター (にほんけいざいけんきゅうせんたー )

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