事故、病気、失業から年金破綻、銀行倒産まで、生活の中には様々な不安がいっぱいだ。本書はわが国の現在の各種保護制度(セーフティ・ネット)の機能と問題点を明らかにし、今後の望ましい姿を経済学的に検討する。

セーフティ・ネットの経済学

定価:本体1,800円+税
発売日:2000年01月21日
ISBN:978-4-532-13183-8
上製/四六判/248ページ
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おすすめのポイント

事故、病気、失業から年金破綻、銀行倒産まで、生活の中には様々な不安がいっぱいだ。本書はわが国の現在の各種保護制度(セーフティ・ネット)の機能と問題点を明らかにし、今後の望ましい姿を経済学的に検討する。

目次

  1. 第1章 不確実性の経済学
           災いと不幸
           セーフティ・ネットの経済的意味
           狭義と広義のセーフティ・ネット
           ナショナル・ミニマム
           個人の責任か、社会全体の連帯責任か
           国の役割と民間の役割
           まとめ

    第2章 保険の経済学
           保険の需要
           保険の供給
           逆選択
           モラルハザード
           公共機関による強制保険制度:社会保険制度
           市場の失敗論の不十分さ
           まとめ

    第3章 生命保険のセーフティ・ネット
           生命保険大国・日本
           人はなぜ生命保険に加入するのか
           生命保険の強制貯蓄性と、他の金融商品との代替
           今後の生命保険需要の行方
           生命保険業界の課題
           株式会社化は改革の第一歩
           株式会社化への方法
           まとめ

    第4章 公的年金のセ―フティ・ネット
           なぜ公的年金が必要か
           賦課方式における世代間損得論議に欠けていること
           世代間公平性以外の公平性との関係
           世代間不公平を最小にするための制度改革
           まとめ

    第5章 企業年金・私的年金制度の方向性
           企業年金と私的年金の役割
           企業年金にポータビリティがないことの不合理
           年金受給権の保護が必要
           アメリカの401(k)プランから学ぶこと
           企業年金制度改革の構想
           まとめ

    第6章 医療保険のセーフティ・ネット
           わが国の医療保険制度の特色
           イギリスの経験から学ぶこと
           わが国制度の問題点
           望ましい医療保険制度と医療制度を求めて
           まとめ

    第7章 失業保険のセーフティ・ネット
           失業保険の意義と限界
           わが国の失業者生活保障は十分か
           失業保険の経済効果
           二重構造の重要さ
           まとめ

    第8章 社会扶助(生活保護)制度によるセーフティ・ネット
           失業保険給付を受けない人と低所得者をどうするか
           貧困層の存在
           所得支持政策の理論的基礎
           負の所得税構想
           生活保護制度は機能しているか
           まとめ

    第9章 金融破綻と預金保険機構
           預金保険制度によるセーフティ・ネット
           伝統的なセーフティ・ネット
           伝統的セーフティ・ネットの崩壊と新しいセーフティ・ネット
           の創設
           まとめ

    第10章 新時代への制度改革
           思想的・哲学的・政治的背景
           家族と企業の支えと小さな公共部門の役割
           企業と家族の限界と公共部門への期待
           まとめ

著者・監修者プロフィール

橘木 俊詔(たちばなき としあき)

1943年生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院、ジョンズ・ホプキンス大学大学院修了(Ph.D取得)。その後、仏、米、英、独にて研究職、教育臓を歴任。
京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究員、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授を歴任。
現在 京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。

主著
『個人貯蓄とライフサイクル』(共著、日本経済新聞社、1994年、日経・経済図書文化賞受賞)
『日本の経済格差』(岩波新書、1998年、エコノミスト賞受賞)
『家計からみる日本経済』(岩波新書、2004年、石橋湛山賞受賞)
『日本の教育格差』(岩波新書、2009年)
『教育と格差』(共著、日本評論社、2009年)
『いま、働くということ』(ミネルヴァ書房、2011年) ほか多数

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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