不足を前提としていた経済がヒト、モノ、カネ、エネルギーの過剰に飲み込まれようとしている。「大過剰経済」を解明し、日本の戦略を示す。

大過剰 ヒト・モノ・カネ・エネルギーが世界を飲み込む

定価:本体1,800円+税
発売日:2017年03月24日
ISBN:978-4-532-35724-5
並製/四六判/244ページ
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不足を前提としていた経済がヒト、モノ、カネ、エネルギーの過剰に飲み込まれようとしている。「大過剰経済」を解明し、日本の戦略を示す。

新興国失速、原油安、大量難民――。世界経済で大きな変化が立て続けに生じている背景にあるのが、いままで不足していたヒト、モノ、カネ、エネルギーがすべて過剰に転じたことである。
中東の難民を見るまでもなく、資質を持っている人々が百万人単位で先進国に押しかけている。中国が「世界の工場」となって以降、安価で大量のモノが世界に氾濫するようになった。マネーも過剰となって、借り手優位となるマイナス金利の広がりの背景ともなっている。さらに、エネルギーも過剰となっているし、人々の職業でさえ多くがAIで充足される方向にある。
21世紀世界は「大過剰経済」に直面している。一方トランプ次期大統領は不足時代の論理に従って巨大な需要喚起で米国経済を立て直そうとしている。世界経済は大きなねじれに直面する。

しかし、大過剰時代にあっても依然不足する財・サービスは多い。また、AIといった技術の急速な発達は、エネルギー革命や社会変革とも相まって第四次産業革命を招来しつつもある。世界経済は、モノからコトが牽引する時代に向かっており、高度化された新たな社会システムが牽引する時代に向かっている。
一方、日本経済は原油安、金融緩和、円安の恩恵があっても依然停滞しているが、世界経済のゲームのルールが変わることは、日本に新たな成長の可能性をもたらしている。モノからコトへのシフトは需要が飽和している市場でブレイクスルーを起こす可能性を高めている。第四次産業革命を先取りするソサイエティ5.0構想も打ち上げられた。
本書は、世界経済のこれから10年を見据え、日本の立ち位置・選択はどうなるかを明らかにするもの。筆者の中島氏はバランスのとれたエコノミストとして高く評価されている。

目次

  1. 序 章 疑われる世界経済の「常識」

    第1章 モノが余る時代

    第2章 世界で流動化する人材

    第3章 史上初のマネー過剰

    第4章 エネルギー過剰時代

    第5章 行き詰まる世界経済

    第6章 世界経済ブレイクスルーの方向

    第7章 日本経済、最大の逆転策

著者・監修者プロフィール

中島 厚志(なかじま あつし)

独立行政法人経済産業研究所理事長
1952年生まれ。75年東京大学法学部卒、同年日本興業銀行入行、調査部主任部員、産業調査部副部長、パリ支店長、パリ興銀社長などを経て、2000年調査部長、2003年みずほコーポレート銀行執行役員調査部長兼みずほ総合研究所執行役員チーフエコノミスト、04年みずほ総合研究所専務執行役員調査本部長、11年より現職。主な著書に『日本経済のリスクシナリオ』『中国「人民元」の挑戦』『世界経済 連鎖する危機』(共著)『日本の突破口』『統計で読み解く 日本経済最強の成長戦略』などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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