第21回 パンダの缶バッジ

大宮エリーのなんでコレ買ったぁ!? リターンズ

大宮エリー

紛れもなく黒柳徹子さんのせいである。黒柳さんは「世界ふしぎ発見!」でご一緒したのだけれど、パンダが大好きなのは知っていた。ある日、楽屋の廊下で遠くから私を見つけた黒柳さんが「あーた! パンダ!」と言いながら私に駆け寄ってきたのだった。私はちょうど、ビビアンタムで買った、パンダのTシャツを着ていたのでそれに興味津々なのであった。「これ、どこの?」「欲しい!おそろにしてもいい?!」と可愛い黒柳さん。そんな様子を見て、私は思った。このお方は、本当に、パンダが好きなんだな、、と。

それからというもの、私は通りがかりや、たまたま入ったお店でパンダのものがあるとつい買ってしまうようになった。「これ、喜ぶかも」「あ、パンダだ、これ、黒柳さんにあげなきゃ」。パンダだからってなんでもいいわけじゃない!と思うだろうが、本当になんでも喜んでくださるのだ。ビビアンタムのパンダのキーホルダーも喜んでくださったし、パンダのコーヒーマグは、「あ、これ、持ってる!」と言われた。

だけれど、缶バッジはするかなぁ? と思う。缶バッジって、私もあまりしない。よくしているなぁと思うのは、内田裕也さんくらいなんじゃないだろうか。スーツをバシッと着こなして缶バッジでポップにするみたいな。そういうのをスタイルにしていないとなかなか缶バッジって難しい。帽子をよくかぶる人はつけるのかもしれない。あとは、よくナップザックを使っている人とか。

でも、パンダってそれでも、なかなか難しいと思う。やっぱりね、動物の缶バッジは難しいですよね、と自分で思う。なのに実は家にはたくさんの動物の缶バッジがある。上野動物園でうれしくなって買ったものだ。たぶん、思うに、私がものすごいモデル体型になって、そしてシンプルな服を着て、シンプルブランド物の黒いリュックなんかを肩からかけたときに、パンダの缶バッジがいくつかついてるっていうのは可愛げがあっていい気がする。が、いま、おばはん体型で、ジーンズの上着にパンダの缶バッジがついてたら、「あ、動物園によくいくんだな」と思われるだけだ。

追伸 どなたか動物の缶バッジをこう使うとおしゃれ、っていうのをご存じの方、御指南くだされ。

 

 

撮影:諸井純二

大宮エリー おおみや えりー/Ellie Omiya
作家、演出家、画家、ラジオパーソナリティー、脚本家、CMディレクターなどボーダレスに活動。

主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、『なんとか生きてますッ 』(毎日新聞出版)、コンプレックスが解消する短編集『猫のマルモ』(小学館)、『思いを伝えるということ』(文春文庫)、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)など。そして最新刊『なんでこうなるのッ?!』(毎日新聞出版)が好評発売中。
現在、「朝日中高生新聞」「シティリビング」にて連載を担当。
2012年よりPARCOミュージアムにて「思いを伝えるということ展」という体験型のインスタレーションを発表、アート活動をスタートさせる。
近年では画家としても活動。昨年は十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。
2017年は福井県 金津創作の森にて個展を開催。愛媛県の芸術祭、道後オンセナート2018、六甲ミーツアート2018に参加。

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