第4回 モバイルマグカップ

大宮エリーのなんでコレ買ったぁ!? リターンズ

大宮エリー

これに悩まされている。持ち歩き用のマグカップである。蓋がついていて、パチリと飲み口を開けると穴から少しずつ飲めるというもの。スタバやタリーズやらのいつものテイクアウトが頑丈になったやつだ。

これになんで魅了されてしまうかというと。まず1に、コーヒーが好き。コーヒージャンキーと言っても過言ではない。朝はコーヒーを飲まないと始まらない。豆を挽いてドリップしてゆっくり味わうコーヒータイム。豆だって今日は深煎りがいいかなとか、焙煎は盛岡のにしようかなとか考える。でも、朝はやっぱり忙しい。バタバタしている。仕事の電話が入ることもあってそれで応対したりすぐに時間が。「あ、もう出なきゃ」で、「わ!飲んでない!」となる。

せっかくの淹れたてドリップコーヒー。ここで魔法瓶っていうこともあったけれど、結構かさ張るし重い。ここでスタバ的テイクアウトができたら、ということでマグカップのアルミの出番。がそのあと移動中にマグがカバンの中で倒れて、カバン中がびしょびしょになったことがある。電車で床もカバンからぽたぽた漏れるコーヒーでびしょびしょ。急いでティッシュで床掃除。

じゃあ、朝は忙しいんだからスタバで買えばいいじゃん。なのであるが、道中にあるとも限らない。混んでいるかもしれない。せっかくだから自分で淹れたものを飲みながら歩いて、現場まで入りたいのだ。あのなんか、おしゃれな感じってできないものかなと思う。漏れずに。なので、ビシッとしまりそう、と思うマグカップを見ると買ってしまう。博多駅から空港連絡船へ向かっている時にコーヒーショップがあってその専門店でこのオリジナルマグカップを見つけたのだ。「これだ!」と思ったのは全体が同じ素材であること。見るからに漏れなそうである。時間がないのにこれだけ購入して電車に飛び乗った。後日、、

「わあ!結局漏れてる!」そう、マグカップは性能を追求するのではなく倒さないで持ち運ぶコツの追求をオススメする。

 

 

撮影:諸井純二

大宮エリー おおみや えりー/Ellie Omiya
作家、演出家、画家、ラジオパーソナリティー、脚本家、CMディレクターなどボーダレスに活動。
主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、『なんとか生きてますッ 』(毎日新聞出版)、コンプレックスが解消する短編集『猫のマルモ』(小学館)、『思いを伝えるということ』(文春文庫)、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)など。そして最新刊『なんでこうなるのッ?!』(毎日新聞出版)が好評発売中。
現在、「サンデー毎日」「朝日中高生新聞」「シティリビング」にて連載を担当。
2012年よりPARCOミュージアムにて「思いを伝えるということ展」という体験型のインスタレーションを発表、アート活動をスタートさせる。
近年では画家としても活動。昨年は十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。
2017年は福井県 金津創作の森にて個展を開催。愛媛県の芸術祭、道後オンセナート2018、六甲ミーツアート2018に参加。

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