ビジネス名著大全

「目利き」が選んだ最良のブックガイド!

橋本忠明 著

●章立て(紹介書籍の分類)について

 ここで、本書の構成について述べておきたい。章立ては、次の通りである。

第1章 「思想・戦略」    
創業者には「思想」があり、その実現に向け「戦略」が立てられる。この思想・戦略に関する書を紹介。

第2章 「実行・実践」
戦略が決まれば、次は「実行」あるのみ。この実行・実践に関する書を紹介。

第3章 「失敗・危機・衰退」
戦略を実行していく中で、「失敗・危機」、また「衰退」はつきもの。これらに関した書を紹介。

第4章 「変革・復活」
失敗・危機・衰退に直面すれば、「変革・復活」を目指さなければならない。それに関する書を紹介。

第5章 「成功企業分析+法則化」
「成功企業分析+法則化」は、当社独自の分類の1つである。優良企業を分析し、その成功の要因を抽出して法則化、ルール化した書のことで、代表的なものは『ビジョナリー・カンパニー』である。この種の本については、その内容に異を唱える書もある。今回は、その両方を紹介したい。

第6章〜第8章は、一般的な分類である、「マネジメント」「マーケティング」「イノベーション」に関する書を紹介する。

●「基本書・活用書・事例書」という3つの分類

 本書では、もう1つ、当社独自の分類を用いた。それは、「基本書」「活用書」「事例書」という3つの分類である。「基本書」は、あるテーマに関するいわば〝教科書〟で、どちらかといえば理論解説に重きを置くもの。「事例書」は、あるテーマに関する事例・ケーススタディを中心に紹介するもの。「活用書」は、〝参考書〟〝応用編〟といえるもので、特定のテーマに関する一部の要素を詳しく解説したものなどが該当する。

 といっても、ほとんどのビジネス書には理論と事例が記されており、この3種類の分類は曖昧である。にもかかわらず、なぜあえてこのような分類をするのか?

 今でこそ、ネット書店などが普及し、本を探すのは容易になったが、30年前にはそうしたものはなく、図書館や大手書店へ出向き、調べるのが普通だった。そういう時代だったため、読者から本に関する質問が多く寄せられた。
 そして、その問い合わせは、
「経営計画がいつも計画倒れになる。確実に計画を達成するために何をすべきか、そのヒントになる本はないだろうか」
「業績が悪化しているのに、社内に危機感がなく困っている。そんな悩みにこたえる本を教えてほしい」
 など、極めて具体的なものだった。
 こうした問い合わせに対応する中で自然に生まれたのが、先に紹介した「思想・戦略」「実行・実践」「失敗・危機・衰退」……という分類なのである。また、「基本をしっかり勉強したい」「他社の事例が知りたい」といった問い合わせから、「基本書・事例書・活用書」といった分類が自然にできた。

 今では過去に紹介した記事を集約した「TOPPOINTライブラリー」をネット上で公開しているので、先に述べたような問い合わせはなくなった。このため現在、『TOPPOINT』ではこの分類は行っていないが、多くの人にとってわかりやすい、目安となる分け方ではないかと考え、本書ではこの分類を採用した。

 なお、「基本書・活用書・事例書」の掲載順については、順不同とした。第1章は事例書、基本書、活用書の順、第2章は基本書、活用書、事例書の順にするなど、各章の内容によって、最も理解しやすいと思われる順に紹介した。

 それでは、選び抜かれた「一読の価値ある書」が説く世界をお楽しみください。

 なお、本書に登場する人物の敬称は略させていただいた。

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関連著者・監修者

橋本 忠明(はしもと ただあき)

パーソナルブレイン代表取締役 「TOPPOINT」編集長
1954年京都市生まれ。1977年同志社大学経済学部卒業後、繊維商社、国際物流会社を経て、1987年にビジネスパーソン向けの「ビジネス書フック倶楽部」を設立。会報誌(現「TOPPOINT」誌を創刊し、会報誌を媒体としてビジネス書の販売を開始する。翌88年、株式会社パーソナルブレインを設立。2004年から「読者が選ぶベストブック」と題したアンケート投票を開始。17年より「TOPPOINT」大賞と改名。「TOPPOINT」は一万人以上の読者を持ち、経営・エグゼクティブ層などビジネス書好きにファンが多い。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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