宮里優作に賞金王をもたらした『TOUR B XS』

飛びとスピンが進化したブリヂストンゴルフ

書斎のゴルフVOL.37

宮里優作

――トッププロたちが絶大な信頼を寄せ、勝利を挙げていることから上級者を中心にヒットしている『TOUR B』。このボールを宮里優作選手が使って「日本シリーズ」で圧勝、逆転賞金王となったことでヒットに拍車がかかっていますね。

宮川優勝するしか賞金王になれないという重圧の中、3日目、最終日とノーボギー。特に最終日は毎ホール、バーディチャンスという非常に高い精度を保ってプレーしていました。実際、1イーグル、6バーディという素晴らしいプレーを披露。あれだけ弾道コントロールができていたのは、ボールの良さもあったと私たちも自信を深めました。

――宮里選手は持ち球のフェードだけでなく、ドローも完璧に打ち分ける。ボール高さもイメージ通りです。ドライバーは狭いフェアウェイをキープし、アイアンではピンをデッドに狙える。他の選手の追随をまったく許しませんでした。

宮川新しい『TOUR B』はドライバーでは風に強くて飛距離が出ます。アプローチではスピン性能が抜群で、ラフからでも止まります。宮里選手は素晴らしい飛距離が出ていたでしょう。

――本当にそうですね。17番のパー5では参加選手の中で最も飛ばして304ヤードを記録、6番アイアンで2オン。このホールは惜しくもイーグルは逃しましたが、6番のパー5では2mにつけて楽々イーグル。ラフからのショットでもグリーンでしっかり止まってバーディチャンスに付けたのには驚きました。

宮川宮里選手は『TOUR B X』を「打感は弾いている感じがあって初速も出るし、実際飛んでます。セカンドショットでは風に強くて安心して攻めていける。アプローチではフェースに乗って低く出てスピンがかかる。飛距離とスピンのバランスが最高ですね」と語っています。

――日本シリーズはまさにそのインプレッション通りのプレーでしたね。

宮川宮里選手は『TOUR B X』を使い始めてすぐの「ホンマツアーワールドカップ」で、大会新となる4日間ノーボギーの22アンダーで優勝しましたが、そのとき試合で初めて『TOUR B』を使ったのです。

――ボギーを打たないバーディラッシュボールですね。

宮川宮本勝昌選手も『TOUR B X』を使いはじめてすぐに、「ダンロップスリクソン福島」で優勝して「飛距離性能がアップした」と語り、片岡大育選手も「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」で優勝と、次々に勝利を挙げています。

――海外選手では『TOUR B』をマット・クーチャーやブラント・スネデカー、ブライソン・デシャンボーも使っていますね。

宮川クーチャーは「スピンコントロールができるのでイメージ通りのショットが打てる」、スネデカーは「横風に負けない強い球が出る」、デシャンボーは「弾道がばらつかない」と語っています。

――そう言えば、タイガー・ウッズが10カ月ぶりとなる12月の試合、「ヒーローワールドチャレンジ」で『TOUR B XS』を使い、アンダーパーで回って9位タイと復活を予感させましたよね。彼がトッププロと一緒に戦っている姿が見られて本当に嬉しかったです。

宮川ウッズ選手は数あるボールの中から『TOUR B XS』を選んでくれ、「このボールは何も犠牲にしない、最高のトータルバランスを持ったボール。こんなにボールが進化したと感じたことはない」と語り、復活への狼煙を上げてくれました。とても嬉しいニュースでした。

――ところで、『TOUR B』は『X』と『XS』の2モデルがありますよね。

宮川そうなんです。どちらも飛距離性能もスピン性能も優れていますが、『X』は芯を感じるしっかりした打感で飛距離性能にかなり優れ、『XS』はフェースに吸い付くソフトな打感でアプローチスピンにかなり優れています。打感や弾道で好みが分かれますが、『X』は宮里選手や宮本選手、『XS』はクーチャー選手やウッズ選手が使っています。

――そうした特徴の違いは、構造などの違いでもありますか?

宮川構造はどちらも3ピースで、どちらもコアは反発性能の高い「スーパーハイドロコア」を使っていて、フルショット時に低スピンとなり風に強いのですが、『X』ではそのコアが『XS』よりもやや大きく、中間層も高反発なため、より初速が速くなり、飛距離性能に優れているのです。我々のドライバーのロボットテストではライバルボールよりも飛んでいます。

――それは凄いです。

宮川特にアゲンストには強くて、6番アイアンでテストしたところ、『TOUR B』は風に弱いボールに比べて、バックスピン量を約500回転減らすことができるため、風速1㎧の条件下では飛距離のロスを3・2ヤードも抑えることができました。

――宮里選手がアイアンでの距離感が素晴らしいのはそうした風への強さもありますね。

宮川そう思います。そして、カバーのソフト化によるスピン性能のアップです。素材はソフトウレタンなのですが、『XS』は『X』よりもさらにソフトなカバーとなっているのでスピン性能がアップ、ライバルボールと比べても止まります。とはいえ、両方とも滑りにくい「スリップレスバイト・コーティング」を施しているので、ラフからでも止まりますし、さらにディンプルの均一性を進化させた「シームレス330デュアルディンプル」によって、より風に強く飛距離の出る弾道の均一性がアップしています。

――飛距離性能とスピン性能は相反するだけに、両方とも進化をさせるのはとても難しいと言われてきましたが、『TOUR B』はそれを成し遂げたボールなのですね。

宮川まさにそうなんです。ボール開発においては、世の中にある「ツアーボール」の多くをテストしますが、中にはフルショット時のスピンを思ったように抑えられないものもありますので、風が強いコンディションではより『TOUR B』は真価を発揮できると考えています。

――他に特徴はありますか?

宮川打感がさらに良くなりました。特に飛距離性能に優れた『X』でも軟らかい。とはいえ、芯を感じられるしっかり感がある。宮里選手はそういったところも気に入っています。

――これまでのお話から『TOUR B』はトッププロが信頼して優勝も成し遂げているわけですが、我々アマチュアにはどうなのでしょう? ハードヒッター向けボールということはありませんか?

宮川ヘッドスピード40㎧の方でも十分に使えます。というのも、この『TOUR B』はアン・ソンジュ選手や渡邉彩香選手、堀琴音選手、それにアン・シネ選手といった女子プロも愛用しているのです。

――それは嬉しいですね。

宮川とはいえ、この『TOUR B』はミート率の高いゴルファーに特に有効ですので、上級者向けのボールとはいえます。どこで打っても飛距離が出て曲がりにくいディスタンス系のボールとは異なりますので、そうした人は『V10』や『PHYZ』などを使って欲しいです。しかし、『TOUR B』はこれまでの上級者向けボールよりはとても使いやすいので、ボールコントロールをしたい人は凄く良いと思います。真冬の北風が強いときでも、飛距離が落ちずにイメージした弾道が打ちやすいと思います。特に寒い日はボールが硬くなりやすいので、意外とコンプレッションが『X』よりも軟らかい『XS』が飛ぶかもしれません。ぜひ、両方とも使っていただき、その違いを試してみて欲しいと思います。

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