スコアメイクの掟

「右か左か、 目標を明確にして打て!」

書斎のゴルフVOL.36

ボギーオンのアプローチはグリーン手前から転がしで 

──アプローチは転がしでしょうか?

久富●50ヤード以内を80%の確率でグリーンに乗せられる方法なら何でもいいのです。大事なのは「グリーンに乗れば良し」ということです。つまり、ピンに寄せようとは考えない。しかし、それだけで80%を達成できるのです。

──我々は寄せようとするから、乗らないことも多くなるということですね。

久富その通りです。ですので、私はピッチ&ラン、あるいはランニングを勧めます。私の言うピッチ&ランはグリーン手前から転がるボールでランニングに近いものです。クラブは5番から8番アイアンまでを使います。

──グリーン手前から転がるボールを使うというところがポイントですね。

久富それが80%乗る方法だからです。

──そのピッチ&ランですが、使うクラブはどうやって決めるのですか。

久富1つの例ですが、例えばグリーンエッジからピンが近い場合は8番アイアンです。つまりボールが空中に飛んでいる距離と転がりの距離の割合を考えて使います。逆にピンが奥の場合には5番アイアンを使うでしょうね。ただし、ピッチ&ランにはコツがあって、それはグリーンエッジで止める意識を持つことです。なぜかというと、寄せようとすると力が入ってしまうのです。

──ランニングを使う場合はどうでしょう。

久富グリーン周りにボールがあれば、ランニングを使います。3番から7番アイアンでグリーン手前から転がします。

──ピンが奥の場合でもグリーン面に落としてはだめなのですか。

久富ピンまでの距離にもよりますが、私の考えとしてはグリーン面に落とすときはピッチショットになるということです。ピッチショットは9番アイアンからサンドウェッジまでを使いますが、9番だと転がり過ぎたり、サンドウェッジならばショートしてしまうことが多い。距離感が合わせづらいです。特にサンドウェッジのピッチショットというのはグリーン面でファーストバウンドして奥で止まるボールのことです。いわゆるピンに突っ込むボールのことです。ですが、それがなかなか一般レベルではできないのです。

──プロはやっていますよね。

久富彼ら、彼女らは1日何時間も練習していますから。何番を使ってもいいのですが、週2、3回の練習でサンドウェッジは使いこなせるものではありません。それよりも最近の私の一番のお勧めはユーティリティです。アプローチには一番やさしいクラブなのですが、誰も使おうとしませんね。

──それも久富さんの考えですが、やってみると驚くほどやさしくアプローチができます。ダフリやトップのミスがありませんからね。

久富言ってみれば、パターにロフトの付いたチッパーですからね。ユーティリティは万能ですから、それ1本だけで90が切れますよ。

──それとアプローチで久富さんが多用するのは8番アイアンですね。3番ホールのショートホールのアプローチはラフに沈んでいたので、さすがの久富さんでもサンドウェッジを使うのかなと思ったのですが、8番を開いて使いましたよね。

久富サンドウェッジでもいいのですが、ロフトがあるのでどうしてもボールを上げたいと思ってしまいます。しかも飛ばそうとしてしまう。スイングも大きくなるのでミスしやすい。8番を開いて使えば、転がしの意識があるのでボールを上げようとしないし、飛ばそうともしない。しかも、フェースが開いているので楽にラフから脱出できる。ミスの少ないアプローチができるのです。

──ミスをしないというと、非常に地味なプレーというようなイメージがあります。フラストレーションが溜まりそうです。

久富そうなのですよ。ミスをするな、無理をするなと何度も言われると、面白くないと思うかもしれません。でも、それがゴルフというゲームなのです。もちろん今日イチのドライブを目指して振り回す人もいるでしょう。それもゴルフの楽しさの1つです。ですが、スコアを少しでも良くしたいと思うならば、確率の高いショットを選ぶ、そして無理をしないことが大切になります。こんな格言があります。ずばり、

「無理をするということがなくなって、あなたのもつ最高のスコアを出せる」

あるいは

「コースの随所にある難所を避け、安全な道を通って行く方法を、上手はわきまえ、下手は知らない」

さらには、これが決定打といえますが、

「堅実なプレーこそ、ゴルフの神髄」

と先人たちは教えてくれています。

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