シーズンオフだからこそ、 やるべき練習がある!

スイングにおける最も大切な基本を見直し、正しく身につける!

書斎のゴルフVOL.37

体の故障によりトーナメントの第一線から身を引き、大学でゴルフ理論を学び直し、日体大の講師とゴルフ部監督、武蔵丘短大講師として大忙しの江原プロが、アマチュアのためにオフの練習法を教えてくれた。
そこにはオフだからこそやらなければならない、基本の見直しとそれをしっかり身につける方法があった。

──江原プロのご登場は『書斎のゴルフ』34号に続く2度目となります。前回は「飛ばしの運動法則」と題して、「パラメーター励振」や「(無限大)体重移動」、「唐棹の法則」など、これまでのレッスンには見られなかった運動法則を教えていただきました。とても反響がありました。

江原それは良かったです。私が日体大で学んだゴルフのための運動法則、今では学生に講義している内容をお話ししたわけですが、多少なりとも読者の皆さんの参考になったとしたら嬉しいです。

──今回は1月号ということで、オフの練習法についてお聞きできればと思っています。春までの3カ月間に練習場でやるべきこと。無理のない週1回の練習でこのことをやれば、春の本番には凄く良くなっているという練習法だと嬉しいです。

江原私がオフの間にやっていただきたいことは、大きく分けて2つあります。1つはスイングの基本を見直して欲しいということです。これにはまずグリップとアドレスがあります。シーズン中はこれらが悪くても、ボールがそこそこ当たっているのであれば、基本の基本であるだけに変えることは難しい。変えればまったく当たらなくなることもありますからね。しかし、3カ月もあれば、理に適った正しいグリップとアドレスに変えることができます。慣れる時間がありますからね。

──確かにそうですね。シーズン中では例え変えてもすぐに元に戻ってしまいます。自分のやりやすいグリップやアドレスはなかなか直すことができません。

江原そうでしょう。しかし、それらが理に適っていない間違ったものであったら、良いスイングにしたくても限界があります。当然、上達したくてもできないということになります。グリップとアドレスはスイングの要であり肝です。ですから、オフの間にしっかりと直して、それをいつでもできるように身に染みつくまでやることです。それができたら実際のスイングです。これは形にとらわれることなく、スムーズにクラブを振ることだけを念頭に置きます。それにはスイング中、グリップに力を入れないこと。このことを徹底的にマスターします。そして、このグリップ、アドレス、スイングは練習場でなくても家の中でできることです。つまり、毎日、時間を見つけては行うこと。そしてしっかりと自分のものにするのです。

──基本は家の中でも身につけられる。仕事をしている人なら朝起きてすぐ、夜寝る前にも行うことができますね。ベン・ホーガンも毎日1時間でもグリップの練習をすることが何よりも大事だと言っています。

江原上手な人の中には部屋にクラブを置いておき、暇さえあれば、グリップを握っているという方がいます。そうした習慣が何よりも大事なのです。グリップを甘く見てはいけません。もちろん、アドレスもです。

──それくらいやって、やっと良いグリップやアドレスになるということなのですね。肝に銘じます。

江原グリップとアドレス、スイング、それぞれの具体的なことは後で説明するとして、やって欲しいことの2つ目は、練習そのもののやり方です。これはオフが冬であるからできるもので、手袋やダウンジャケットを着たまま行うといったものもあります。そうすればグリップの力を自然に抜くようになるし、手や腕が使いにくいことを利用して、手打ちをなくしてボディターンでスイングすることを覚えられるからです。さらにはショートアイアンだけを使ってスイングの基礎固めを行うといったこともあります。週末に時間をかけながら、じっくりとやって欲しい基本の練習法です。

──とてもためになりそうですね。では、オフの間にやって欲しいこと1つ目の、基本となるグリップからお話していただけますでしょうか?

次のページ:江原清浩のオフの練習法 その1 理に適ったグリップとアドレスを作り、スムーズにクラブを振る

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