日経ビジネス文庫 日経ビジネス人文庫は毎月3日頃の発売です

日経ビジネス人文庫とは

仕事も一生懸命、遊びも真剣。人生を自分らしく生きる人のための文庫、それが日経ビジネス人文庫です。俊敏に変化しながら成長を続ける企業の秘密、信念で 社会を変えていったリーダーの生き方、人生を豊かにするための歴史や古典の読み方−−など、ちょっとした時間に楽しく読めて奥が深い「小さな本格派」 300タイトルです。

編集部より バックナンバー

2017年6月号

『山一證券の失敗』



本書は1998年刊行の『決断なき経営--山一はなぜ変われなかったのか』の改題、増補文庫化です。



山一證券の破綻というと、当時の野澤社長による「みんな私ら(経営陣)が悪いんであって、社員は悪くありませんから!」という涙の会見シーンを思い起こされる方も多いでしょう。



山一證券が創業したのは1887年。自主廃業に追い込まれた1997年には創業100年を迎えていました。従業員数は7500人強、グループ会社を含めると約1万人、預かり資産20兆円という巨大企業の破綻劇でした。



本書の著者、石井茂氏(現・ソニーフィナンシャルホールディングス社長)は当時、山一證券の経営企画室の一社員として会社の最期を見届け、大蔵省に営業休止の届出書を提出した人物です。



本書では「摩擦を避ける」「空っぽの経営中枢」「見たくないものは見ない」「小さい情報のアンテナ」「権限・責任の曖昧さ」など、 日本型組織に共通する「失敗の本質」を、エピソードを紹介しながら描いていきます。



著者自身、大きな渦に巻き込まれ、職場を失ったというのに、妙に冷静な目線で、破綻までの経緯を振り返っているのが印象的です。



文庫化に当たり、「二十年目の後日談」を増補しました。20年経った今、山一の破綻をどう見るか。山一を辞めたあと、どのような経緯でソニー銀行を立ち上げたのか、 経営の要諦とは何か、などを中心に加筆しています。

2017年5月号

『カリスマ投資家の教え』



本書は世界のマーケットでその名を轟かせる6人の伝説的な投資家の肖像と運用哲学を描いた本です。



各章冒頭にはそれぞれの投資家の運用哲学を箇条書きにしています。少し紹介してみましょう。



<ジェフリー・ガンドラック>

・市場のコンセンサスにしたがって投資しない

・「絶対に起こらない」と誰もが言ったら、まさしく「それが起きる」サイン



<レイ・ダリオ>

・経済は機械のように動く

・歴史から学ぶ姿勢を失わない



<ダニエル・ローブ>

・自説を曲げない信念の強さが大事

・投資でたくさんのことを知っている必要はない



<ジム・チェイノス>

・市場は往々にして間違える

・空売り投資は企業の不正をあぶり出す



<デイビッド・アインホーン>

・確信が持てる銘柄だけに投資する

・投資で大切なのは負けないこと



<ウオーレン・バフェット>

・お金を借りて投資しない

・他人の市場予測に耳を傾けても無駄



 本書で紹介するカリスマ投資家たちはそれぞれが強烈な個性にあふれ、退屈さを感じられる人間は一人もいません。歴戦の猛者たちの人となりと運用哲学を味わっていただければ幸いです。



2017年4月号

『徳川軍団に学ぶ組織論』



本書は徳川家康を筆頭に、本多忠勝、井伊直政、酒井忠次、榊原康政、本多正信、服部正成の7人の武将たちの出自やエピソードが詳しく紹介されます。



先のNHK大河ドラマ『真田丸』では、幸村の敵方ながら、近藤正臣が演じた本田正信のくせ者ぶり、猛将のキャラそのままに藤岡弘が演じた本多忠勝の活躍が印象的でした。



また、今年の大河『おんな城主直虎』では、13歳の竹千代時代から、阿部サダヲが家康役となり、コミカルな演技を見せています。



そして、これからドラマの準主役ともいえる井伊直政を、人気俳優、菅田将暉が演じます。さらに、酒井忠次、榊原康政、服部正成は登場するのかどうか。楽しみは尽きません。



本書の監修者、小和田哲男氏は『女城主直虎』の時代考証者でもあります。



読んでから見るか、見てから読むか。大河ドラマの進行と合わせ、本書を楽しんでいただければ幸いです。

2017年3月号

『80の物語で学ぶ働く意味』



人は何のために働くのでしょう?



「食べるため」「生活するため」と答える方もいると思いますし、「生きがい」、「家族のため」「世のため、人のため」という人もいるでしょう。一つにはまとまりそうにありません。



では、世の中にあるさまざまな仕事の中で、あなたはなぜその仕事をしているのですか? と聞かれたら、どう答えますか?



「たまたま出会った職業だから」「望んで得た仕事だから」「好きだから」と、これまた答えはさまざまだと思います。



本書は、誰もが知る80人の日本人の逸話を通じて、「働くことの意味」を考察した本です。2007年に刊行した『働く意味 生きる意味』という本に、新たに8人のエピソードを増補し復刊しました。



まもなく新年度入りです。職場環境が変わり、「働くこと」について、さまざまな悩みやストレスを抱く人も増えてきそうな季節です。



本書を読めば、あなたの悩みも少し軽くなるかもしれません。是非、書店で手にとっていただければ幸いです。



<本書で取り上げた80人>

本田宗一郎 吉永小百合 田中正造 土光敏夫早川徳次 坂本九 杉原千畝 司馬遼太郎

美空ひばり 藤原銀次郎 出光佐三 古今亭志ん生 小林一三 野口英世 小野田寛郎 大村智

吉田茂 黒澤明 淀川長治 石原裕次郎 坂本龍馬 山田洋次 沢村貞子 塚本幸一 渥美清

東郷平八郎 杉村春子 夏目漱石 西郷隆盛 室生犀星 村上信夫 王貞治 大山康晴 水谷八重子

大久保利通 与謝野晶子 双葉山定次 山岡鉄舟 イチロー 松下幸之助 木戸孝允 稲盛和夫

渋沢栄一 小倉昌男 福沢諭吉 森村市左衛門 郷誠之助 竹鶴政孝 松本清張 小柴昌俊

長嶋茂雄 橋本雅邦 古橋広之進 原安三郎 安藤百福 勝海舟 市村清 熊谷守一 相馬愛蔵

松永安左エ門 神谷正太郎 手塚治虫 鳥井信治郎 御木本幸吉 小澤征爾 田中耕一 前島密

武者小路実篤 湯川秀樹 森繁久彌 高倉健 山中伸弥 樋口一葉 正岡子規 南方熊楠 新島襄

北里柴三郎 浜口雄幸 吉田松蔭 緒方貞子

2017年2月号

『「ダラダラ」癖から抜け出すための10の法則』



 先進国の中でとりわけホワイトカラーの生産性が低いと指摘される我が国。上司や同僚が残業しているとなかなか帰りにくいという組織風土の問題とともに、個々人の仕事の進め方にも問題があるようです。



 本書は1980年の刊行以来、米国で長く読み継がれてきた、時間管理と仕事のコツについてのロングセラーです。

 日本では1999年に『24時間をどう使うか!』(知的生き方文庫)として刊行されたあと、日経から単行本『「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則』のタイトルで刊行、このたび再び文庫判での刊行となりました。



 本書が書かれた当時はパソコンもメールも普及していない時代、本書にも当然でてきませんが、本書で紹介されている仕事と時間管理のコツは、ITやインターネットが仕事のベースとなった今でも、そのまま使えるものばかりです。



・自分の「作業・行動」を書き出す

・「もっとも大切なこと」から手をつける

・「今すべきこと」と「今やっていること」のズレを修正する

・コマ切れ時間をまとめる

・1日30分の「静かな時間」を確保する



 こうしたことを試みるだけで、あなたの働き方、ひいてはあなたの人生も、ドラスティックに変わるかもしれません。

2017年1月号

『サントリー対キリン』




営業、マーケティング、M&A、成長戦略

――業界のすべてがわかる!



酒税改正やABインベブによるSABミラー買収など、いま大きく動いている酒類・飲料業界。

本書は、キリンとサントリーという2強の分析を通し、その全体像を読み解いた1冊です。



一方は、世界No.1のバーボン「ジムビーム」を擁する米ビーム社の巨額買収、創業家からのトップ交代など、積極的な変革を進めるサントリー。

もう一方は、米名門ブルワリー「ブルックリン・ブルワリー」や、「よなよなエール」手掛ける「ヤッホーブルーワリー」との提携をはじめ、クラフトビールや一番搾りへ注力し、国内ビール復活のため新たな攻勢に出るキリン。

前者は「やってみなはれ」の元ベンチャー、後者は「組織力」が強みの財閥系と、その成り立ちや企業風土も対照的です。

現場からトップまで幅広い取材に基づき、ヒット商品開発の裏側やビール営業の驚くべき手法、人事の内実などを生き生きと描き出しました。



文庫化にあたり、最新の動向を盛り込み、大幅に加筆・再編集。

2社の動向を探りながら、酒類・飲料業界の全体像も掴むことができる、読み応えたっぷりの一冊です。



〈本書の内容より〉

・ベンチャー生まれのサントリー、財閥育ちのキリン

・稀代のM&A名手、佐治信忠

・立ち消えたキリン・サントリー統合

・伝説のビアホール「ハートランド」を仕掛けた男

・アサヒスーパードライを倒した「キリン特殊部隊」

・ハイボールブームはどのように生まれたのか

・45年連続赤字を救った「プレモル」

・酒税改正と各社の対策 など

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