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経営はロマンだ!
―私の履歴書―

630円(税込)
A6判 並製 220
ページ
978-4-532-19162-7
2003年1月発売
「筋の通らないことは許さない」「官と闘う男」……宅急便を生みだしてヤマト運輸をトップ企業に押し上げ、現在は私財を投じて障害者福祉の世界で活躍する硬骨無比の経営者が、その生きざまと哲学を語る。
私の「志」
はじめに
1 生い立ち
アイディアに富んだ父、康臣/良妻賢母だった母、はな
2 はにかみ屋だった子供時代
労働争議で自宅が襲撃される/忘れられない恩師/国語は苦手、算術が得意
3 素晴らしきジェントルマン教育
憧れの「東高」合格に感激/自由な校風、テニスに熱中する/母の突然の死
4 寮生活で青春を謳歌
野尻湖での合宿/成績が急降下/高等科に進学、寮生活へ/エスケープ/庭球部のキャプテンに就任/ムーランルージュと煙草の思い出
5 東大入学と戦争
マックス・ウェーバーに感銘を受ける/学徒出陣/終戦、焼け野原の東京に戻る
6 テニスコートと恋
庭球部の再建に奔走する/生活費調達のためにサッカリンを密造/恋愛
7 闘病の日々
禁固刑同様の闘病生活/絶望の中、キリスト教に入信
8 駆け出し会社員時代
現場の裏を知る/「安全第一、営業第二」/結婚
9 経営者の心構えを学ぶ
後継者教育/一社独占でない方がいい/営業部長に就任、現場の甘さに驚く
10 じりじりと業績が悪化
長距離・大口輸送に乗り出す/売り上げは伸びたが、収益率は悪化/アメリカ視察での驚き/物流革命の足音/労働組合との交渉/「太っ腹経営」の限界
11 社長に就任
大和運輸、沈没寸前/最悪の日々/やっと見えてきた方向性
12 宅急便の誕生
反対を押し切り、起死回生の一手に賭ける/集荷が第一、配達は第二/主婦の視点を念頭に置く/わずか11個からのスタート/「全員経営」をめざす
13 クロネコ、ライオンを噛む
セールスドライバーの喜び/三越との決別
14 官僚と闘う
大口貨物から撤退し、宅急便に特化/前代未聞の行政訴訟/「Pサイズ」をめぐる攻防/政治家には頼らない
15 ひろがる宅急便ネットワーク
ダントツ三ヵ年計画/新製品開発の苦労
16 筋の通らないことは許さない
郵政省が荷主に圧力をかける/郵政関連法案のまやかし/「道路とは何か」から議論せよ
17 会長に就任、現場を歩く
社長引退のルールをつくる/現場を見て回る/妻、玲子の死
18 ヤマト運輸を去る
管理職の評価は「人柄」にすべき/会社のいっさいの役職から離れる/ジャズ、義太夫、俳句
19 福祉の現場で「経営改革」に取り組む
私財を投じて財団を設立/「月給1万円」は経営の問題
20 パン屋を開く
経営セミナーで全国行脚/福祉の「常識」は経済の「非常識」/「収入−経費=利益」/高木誠一氏との出会い/スワンベーカリー1号店、開店/フランチャイズ店もできた
21 自閉症者と炭を焼く
炭焼き名人、杉浦銀治さんとの出会い/カリタスの家
おわりに――障害者が働ける社会をめざして
付録 関連略年譜
解説/金無垢先生と小倉氏
「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親である小倉昌男氏は、今、日本で最も尊敬を集める経営者といっても過言ではないでしょう。筋の通らないことが大嫌いで、政治家や官僚との衝突も恐れない。「経営はロマンだ!」というタイトルは小倉氏の言葉から取りましたが、まさにその生きざまは成功/失敗の域
を超えて夢と志に輝いており、多くの人が魅了されるのも納得です。
そんな小倉氏は現在、障害者福祉に取り組んでいます。この本の冒頭に、障害者が働く施設のスタッフを前に講演する場面が登場しますが、「障害者は月に一万円しか給料をもらえていない。そんなことが許されていいと思いますか!」と一喝するシーンを私もこの目で見ました。筋の通らないことは許さない、小倉節はじつに迫力がありました。(編集部 國分正哉)
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