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コンピュータが小説を書く日 ――AI作家に「賞」は取れるか

佐藤理史 著

定価(本体1,500円 +税)

四六判 並製 216 ページ
978-4-532-17609-9
2016年11月発売

第3回星新一賞で“AI作家”が誕生? その仕掛け人の一人が応募作全文と実作の経緯をつまびらかにし、AIによる日本語の可能性を見通すノンフィクション!

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おすすめポイント

●日本の文学賞の中で唯一、日本経済新聞社主催の星新一賞にしかない応募規定が「人間以外(人工知能等)の応募作品も受付けます」。今年の第3回には遂に一次選考通過作も出たことが明らかにされた。選考過程は明らかにされていないが、2篇を応募した「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」の所属メンバーらの報告会が3月にあり、国内外のメディアが速報したのは記憶に新しい。これは単なる珍しい話題に過ぎないのか?
●文藝春秋7月号の特集「2020年『日本の姿』」で「人工知能作家が芥川賞を狙う」と題してこの話題が取り上げられた。取材を受けたのは「きまぐれ~」を率いる松原仁・はこだて未来大学教授。松原教授はAIで小説を創作するための3つの要素を「物語生成」「文章生成」「作品評価」とし、今回は「文章生成」機能のみが使用できたことで「まだ人間が八割、AIが二割」と述べた。
●ただ、本書で著者はこう述べる。「文章生成」がコンピュータにとってはもっともハードルの高い最初の難関だと。ひとえに日本語の問題であり、日本語によるイメージ構築力がコンピュータにとっては最難関なのだという。
●たとえば時間・空間・年齢・性別などの情報が明記されている定型文書あるいはシナリオなどでもすでにコンピュータが作れる段階に来ていると言われている。小説がなぜハードルが高いのか、それは時間・空間・年齢・性別などの情報が明かされずに日本語が連関していき、法則性が見えないから。つまり、正解がないからだ。
●今でもAIにとっては、プログラミングによる「剽窃」などは朝飯前。だが「剽窃」にならない文章を簡単な状況設定だけでやってしまえるとすれば人との関係はどうなっていくのか。現在のAI理解から解き放たれ、人とAIとの新たな可能性が見えてくる。その可能性の萌芽が見えるノンフィクションの好著!

目次

第1章 コンピュータは文章が書けない

第2章 テキストの切り貼りを試す

第3章 構造を導入する

第4章 文章生成器GhostWriter

 第3回日経「星新一賞」応募作品『コンピュータが小説を書く日』『私の仕事は』

第5章 『コンピュータが小説を書く日』の舞台裏

第6章 コンピュータは文章が読めない

第7章 応募作品は誰が書いたのか

第8章 応募報告会と反響

第9章 人工知能と創造性

第10章 文章を紡ぐということ


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