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大友二階崩れ

赤知 著

定価(本体1,600円 +税)

四六判 上製 282 ページ
978-4-532-17146-9
2018年2月発売

のちの大友宗麟が家督を継ぐことになった大友家の内乱を、一途に主家への「義」を貫いた兄と「愛」に生きた弟を通して骨太に描いた本格歴史小説。

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おすすめポイント

2017年12月、第9回日経小説大賞(選考委員:辻原登、蘯のぶ子、伊集院静)を高い評価で受賞した小説「義と愛と」を改題、作品の舞台となった戦国時代の史実をタイトルにして世に問う本格歴史小説。

本作は戦国時代の有名な武将の戦や権謀術数を巡る物語でもなければ、下克上の物語でもない。主家に仕える重臣たちの内面を通して熾烈な勢力争いを繰り広げる戦国大名家の”生身の人間ドラマ”をあますところなく描ききった点で新しい。大型新人のデビュー作である。

物語は、天文19年(1550年)、九州・豊後(現在の大分県)の戦国大名、大友氏に起こった政変「二階崩れの変」を、時の当主・大友義鑑の腹心、吉弘兄弟を通して描く。
大友家20代当主・義鑑が愛妾の子への世継ぎのため、21歳の長子・義鎮(後にキリシタン大名として名をはせた大友宗麟)を廃嫡せんとし、重臣たちが義鑑派と義鎮派に分裂、熾烈なお家騒動へと発展する。家中での勢力争いに明け暮れる重臣の中で、一途に大友家への「義」を貫いた吉弘鑑理と、その弟で、数奇な運命で出会った姫への「愛」に生きた鑑広を主人公に、激しく移りゆく戦国の世の武将たちの生き様を迫力ある筆致で活写していく。派閥争い、裏切り、暗黙の盟約、論功行賞、誰に仕えるか……それらを「義」と「愛」を貫き、筋を通した兄弟を通して描くことで、現代の組織と人間との関係にも通じる普遍的なドラマに仕上がっている。良質なエンターテイメント作品だが、組織人が読めばビジネス小説の側面も併せ持っているだろう。

目次

第一章 大友二階崩れ
 一、大友館
 二、主命
 三、貴船城
 四、戸次川
 五、先生の遺臣
 六、二人の軍師

第二章 天まで届く倖せ
 七、星野谷
 八、天念寺

第三章 一本道
 九、比翼の鳥
 十、義と愛と

第四章 反転
 十一、初めての嘘
 十二、誰がために

第五章 鑑連の手土産
 十三、秋百舌鳥
 十四、義は何処にありや


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